公益財団法人 日本漢字能力検定協会

"コーポレートサイトを始めとするWebサイトのサーバーにAWSを導入。対応が迅速・柔軟ですので、スピード感が求められる企画案件への対応も安心です"
今や年間200万人を超える受検者がいる「漢字検定」や、年末に京都の清水寺で揮毫される「今年の漢字」などで知られる公益財団法人 日本漢字能力検定協会(以下、漢検協会)では、Webサーバーをオンプレミス環境からAWSへと移行。その導入と運営の支援をサーバーワークスが行っています。情報システム部 情報システムチーム リーダー 向井 善子氏、情報システム部 梅景 淳氏、漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム) リーダー 岩橋 恭子氏、 開発企画部 鋤納 麻衣子氏、普及部 普及企画チーム 細谷 書子氏の5名に、AWSの導入やサーバーワークスへ依頼した経緯や、その評価について詳しく聞きました。

公益財団法人 日本漢字能力検定協会

http://www.kanken.or.jp/
日本漢字能力検定協会は、1975年に「日本漢字能力検定」を行う協会として、京都に本部を設立。以降、1995年には「今年の漢字」を、また2009年には「BJTビジネス日本語能力テスト」をJETROから移管される形で開始。さらに2013年には「文章読解・作成能力検定」を開始するなど、漢字・日本語の普及や推進のために様々な試験・催しを行ってきました。また2016年には体験型の「漢検 漢字博物館・図書館 (漢字ミュージアム)」をオープンさせたり、Webではコーポレートサイトに加えて、「漢字ペディア」や「漢字カフェ」といった、漢字の楽しさや奥深さを学べるサイトを開設したりと、様々な方法で多くの人に漢字という文化を広めるべく、精力的に活動を展開しています。

導入サービス

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WebサーバーとDNSサーバーでAWSを利用

漢検協会におけるAWSの利用状況について教えてください。

漢検協会では、Webサーバー、DNSサーバーにAWSを利用しています。
2014年5月に「コーポレートサイト」を初めとする漢検協会の主力事業のサイトのリニューアルに合わせて切り替えを行ったのを皮切りに、2016年1月には「漢字ペディア」と「漢字カフェ」という2つのサイトでオープン時から利用、また2016年からは「漢字ミュージアム」の公式サイトにも使っています。
さらにDNSサーバーは、2015年3月から利用しています。

それまでは、Webサーバー、DNSサーバー共に、オンプレミス環境で構築、運用を行っていました。

コーポレートサイト
http://www.kanken.or.jp/
漢字ペディア
http://www.kanjipedia.jp/
漢字ミュージアム公式サイト
http://www.kanjimuseum.kyoto/

信頼性とコストパフォーマンスの高さがAWS採用の決め手

AWSを利用するに至った経緯をお聞かせください。

2013年の春にWebサイトのリニューアルする事になり、その際に社内で、自前でサーバーを構えるよりもクラウドで運用した方が良いのではという話になりったことでAWSを採用する事になりました。

いくつかのクラウド型サーバーのサービスがある中で、AWSを選ばれた理由を教えてください。

信頼性が高い点と、費用面で見合った点です。
当時は世間でもちょうどAWSが話題になっていた頃でした。そこで調べてみたところ、Amazonの基盤を支えるサーバーの余っているリソースをクラウドとして提供したという経緯がある事を知りました。

世界中で使われているというのに、Amazonのサイトが落ちて買い物が出来なくなったという話は聞いた事がありませんでしたので、それだけサーバーとしての信頼性が高いだろうと採用に対して前向きになりましたね。
また厳密にはサーバー環境は異なりますが、米国政府機関でも採用されているクラウドサービスという点も採用に繋がった大きな理由になります。

費用面は、安いというだけではなく、コストパフォーマンスの高さという意味合いの方が強いです。
費用面だけで決めるのでしたら、それこそ安いレンタルサーバーでも大丈夫という事になってしまいます。

情報システム部 梅景 淳氏

AWSは、信頼性はもちろんの事、状況に応じて設定などを変えられる柔軟性であったり、強固なセキュリティを有していたりしているにも関わらず、比較的安価で使えるという点が他のクラウドサービスと比べて優れていると感じました。

そうした全体的なところで判断して、AWSを採用する事になりました。

オンプレミス環境からクラウドであるAWSを導入するにあたって、社内での反対意見などはなかったのでしょうか?

そこはなかったですね。
私たち担当者が、自信を持って勧めていたのもありますし、Amazonを支えている基盤であるというのは、上層部にも納得して頂き易かったです。 安定稼働という意味では、どう考えても自前でサーバーを保有するよりも、信頼性が高いですから。

公益性の高い、また教育に関わっている漢検協会の中で、クラウド導入に対する反対意見が出なかった事は驚きでした。

導入はコーポレートサイト等のWebサイトに限定したという点が、良かったんだと思います。
これが基幹システムだったり、個人情報を扱うようなものだった場合は、もしかしたら反対意見も出ていたかもしれません。

最近は基幹システムとしてAWSを活用している企業が増えてきているとは言え、まだまだ少ない事もあって、導入までは考えていません。
ただ今後、他社さんの動向などを見た上で、検討する可能性はあるかもしれません。

安定性・柔軟性に加えてテスト環境の迅速な構築が可能

AWSを導入した事で、どのようなメリットが得られましたか?

大きくは、以下の3つです。

1. 安定して常に稼働し続けてくれる

Webサーバーは、24時間365日稼働していなくてはいけません。 しかしオンプレミス環境だった場合は、例えば停電であったり、回線障害などがあった場合、それを回避するために多くのコスト、マンパワーが必要ですし、障害の種類に超えられないハードルがあったりもします。
その点、AWSは信頼性が高く、導入以降、目立った障害は経験していません。

2. サーバーの増強が簡単に行える

当法人が運営するWebサイトでは、「今年の漢字」が発表される時や、「漢検」のWEB合否結果サービスの初日には、通常時の数十倍ものアクセスがあります。オンプレミス環境の場合、そのような多くのアクセスがあった時でも、問題なくサービスを提供できるように、マックス値を見越したハードウェアを用意しなければなりません。
しかし、それを見越してハードウェアを用意するという事は、それだけ大きなコストが掛かるという事です。また、それでも万が一、想定以上のアクセスがあった場合は、対応しきれずにサービスダウンの状態を招いてしまう場合もあります。
それがAWSなら、アクセスが集中する時期だけサーバーを増設、スケールアップすることが可能ですので、、コストに無駄がありません。

3. すぐにテスト環境を構築出来る

Webサイトをリニューアルする際は、コンテンツの編集作業を一旦止めたり、開発環境を作ったりする必要があります。 AWSの場合は、本番環境とは別に、新しい開発環境をすぐに作る事が出来ますし、またその切り替えも容易。さらには、リニューアル後は使わなくなった古い環境を削除する事もすぐに出来ます。
料金も、そうして一時的に使った分だけ支払えば良いので効率的だと思いました。

AWSを導入した事でたくさんの恩恵があったとの事ですが、コスト面ではいかがでしたか?

額面だけで言えば、コスト面はそれほど変わっていません。
ただ、同じくらいのコストを掛けているのに、社内のマンパワーを抑える事が出来たり、より信頼性、柔軟性が高まったので、その点は良かったと思っています。 導入前に得たいと思っていたメリットは十分に得られました。

構成概要図

企業規模、継続年数、事業内容、過去の実績でサーバーワークスに依頼を決定

サーバーワークスに、AWSの導入支援や運用代行を依頼した経緯をお教えください。

最初に、サーバーワークスさんの事を知ったのは、AWSさんからの紹介です。AWSを利用したいと、AWSさんに直接打診したところ、AWSの導入支援を行っているパートナーを数社紹介していただいたんです。
その中から、総合的に判断してサーバーワークスさんにお願いする事にしました。

数社あった候補の中から、サーバーワークスに依頼した理由はなんですか?

情報システム部 情報システムチーム
リーダー 向井 善子氏

直接お会いさせていただき、また大きく以下の3つを見て、サーバーワークスさんが信頼できる会社であると判断したためです。

1. 企業規模・継続年数

AWSの歴史は、まだまだ浅いという事もあって、AWSの導入支援をされている企業は、スタートして数年といった新しい会社が非常に多いです。
当法人としては、安定して長くお付き合いさせていただきたいと考えていますので、継続して仕事をしていただけるような企業規模か、またそれなりに継続年数があるかは、重視させていただきました。

2. これまで行ってきた事業内容

企業規模が大きく、また継続年数があっても、AWSに造詣の深い企業でなければ意味がありません。今回は、AWSのパートナーという事でご紹介をいただいたので、どこも技術的に問題はないとは思いますが、それでも実際にどれだけAWSに触れられてきて、どんな実績があるかという点は、確認が必要だと考えております。

3. 過去にAWSの導入支援を行った企業

例えば、検定のお申込み時にアクセスが大幅に増えた時には、一時的にサーバーを増強するなど、教育機関が持つWebサイトならではの対応が必要となってきます。そうした対応が必要という事を、あらかじめ把握し、かつ対応をしていただけそうかという点も、採用の大きなポイントでした。

その点、サーバーワークスさんは、企業規模も継続年数も申し分ありませんし、AWSの導入実績も3,000を超えています。また大学など、教育機関のサーバー構築にも携わった経験もあるという事で、お願いする事にしました。

4年の付き合いで分かったサーバーワークスの利点とは

最初の依頼から約4年が経過しました。サーバーワークスに依頼して良かった事を教えてください。

「対応が柔軟かつスピーディー」、「気軽に相談に乗ってもらえる」、「明朗会計」という3つが、依頼して良かった事ですね。

1. 対応が柔軟かつスピーディー

なにかあった時にすぐに動いていただける点が、まず良かった点です。
例えば、昨年の「今年の漢字」の発表時に、一昨年よりもかなり多くのアクセスをいただいて、サーバーがほぼ限界になっていた事がありました。その時に、サーバーの増強をお願いしたら当日の内に対応してくれて、事なきを得ました。問合せをすれば状況によってはその日のうちに対応頂けることもあり、本当に助かっていますね。
しかも、たまにこちらがお願いする前に、「そろそろこの時期ですけど、サーバーを増強しなくて良いですか?」と質問される事もあったので、そこもありがたかったです。

2. 気軽に相談に乗ってもらえる

例えば、ミドルウェアを更新する際に、「どういう手順、やり方で進めていったら良いか」や、またWebページの切り替えを行う際に、「こういう方法を想定しているけど認識合っているか」など、これまでサーバーワークスさんには、技術的な相談や質問をたくさんさせていただきました。 そうしたお願いにも、快く的確なアドバイスを返していただけたのは、良かったですね。

3. 明朗会計

請求書の明細が細分化されていて、なにに対して、どれだけのものが掛かっているか、しっかり分かる請求書になっている点も、好ポイントでした。
過去の他の会社の場合、トータルで「何円プラン」みたいな明細が多くて、作業のひとつひとつにいくら掛かっているのか不透明でした。 その点、サーバーワークスさんの請求書は、各作業の価格が明記されていたので、納得して支払う事が出来ました。

逆に「もっとこうして欲しい」という点はありますか?

4年近くお付き合いさせていただいて、担当者が何人か変わった事で、共有スペースにアップしているドキュメントのバージョン管理が少し分かりづらくなっているので、そこがもう少しキレイになるといいなと思っています。

また、AWSの利用状況を1年に1回は、一緒に見直していければなと思っています。 これはサーバーワークスさんから教えてもらった事なのですが、AWSはアップデートの頻度が非常に高く、1年も経てば、よりパフォーマンスが良くて、かつ値段も今より下がるようなプランが出て来ることがあるのです。

この4年で、一度はプランの見直しを行っているのですが、それを定期的に行えれば、効率良くAWSを使っていけるので、ぜひこれはお願い出来ればなと思っています。

基本的なサーバーの知識があればAWS導入は比較的容易

サーバーワークスは、現在でこそ近くの大阪に営業所もありますが、依頼された2013年にはまだ東京にしか事務所がありませんでした。京都から東京の会社に依頼する事に対して、また実際に仕事をしてみて、距離は問題になりませんでしたか?

すべてがWeb上、クラウド上で行えるので、問題はまったくなかったです。 実際にサーバーワークスさんとは、電話、メール、コミュニケーションツールなどで連絡を取り合っていまして、それで十分に事足りています。

これが、もしオンプレミス環境だったら、問題が発生した際に、東京から3時間掛けて来ていただいても遅いので、京都や関西圏の会社に依頼していたかもしれませんね。

また、漢検協会自体が全国で検定試験を行っている事や、代理店様を含めて日本全国や、海外ともお付き合いがある事もあって、遠くの会社と取引する事に関しては、まったく障害にはなりませんでした。

導入にあたっての苦労などはありましたか?

いえ、それほどなかったです。
ハードディスクを「EBS」と呼称するなど、AWS特有の単語の使い方やサービス名があって、その言葉を理解するのに少し慣れが必要だったくらいでしょうか。

とはいえ、導入や運用はすべてお任せ出来ますし、基本的なインフラの知識を持っている方でしたら、慣れればオンプレミス環境の時と同じような感覚で使えると思います。

またAWSは、仕様するCPUやメモリによって、クラスがかなり細分化されています。 そのため、どのクラスを選べば適切なのか決めるのは大変ですが、そこもサーバーワークスさんがしっかりと運用に関する知識を持っていて、「こっちがいいですよ」と的確なご提案をもらえますので、苦労する事はありませんでした。

今後の期待

漢検協会における各Webサイトの今後の展望と、そのためにサーバーワークスに期待する事を教えてください。

漢字ペディア http://www.kanjipedia.jp/
漢字カフェ http://www.kanjicafe.jp/

「漢字を学ぶ」、「漢字に親しむ」という部分から、最終的に漢字に興味を持っていただく事を目的として始めたのが、このふたつです。
中でも「漢字ペディア」はオープン以来、大変ご好評いただいており、現在では当初掲げていた目標の2倍以上のアクセス数となっています。協会両サイトとも、配下ページには様々なリンクを貼っており、そこから色んなページに飛んでいただき、そして様々な情報に触れ、漢字の面白さ、日本語の奥深さの虜になっていただければなと考えています。

学校のICT化も進み、子どもたちがタブレット等で気軽に検索できる環境が整ってきています。学習する方にとって身近な「学びのツール」になるよう、各サイトをもっと発展させていきたいなと思っています。

開発企画部 リーダー 鋤納 麻衣子氏

漢字ミュージアム(漢検 漢字博物館・図書館)公式サイト http://www.kanjimuseum.kyoto/

「漢字ミュージアム」にお越しいただく際は、事前に入館状況とか、どういったイベントを開催しているかを、Webサイトで確認される方が非常に多いです。 そのため情報をより早く、正確に発信していく事が重要だと思っています。

現在、「漢字ミュージアム」のWebサイトは、CMSを使って更新しているのですが、そのCMSの構造自体を変えていく予定があります。 そのための環境を用意していただいたり、サイトの切り替えなどで、サーバーワークスさんにはまたご協力いただければと考えています。

漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)
リーダー 岩橋 恭子氏

漢字検定サイト http://www.kanken.or.jp/kanken/

コーポレートサイトは、「漢字検定」を積極的に普及させるツールとして、また私たちの事業を知るファーストコンタクトの場として、非常に大きな役割を担っています。特に協会や検定の印象付けに重要な位置を占めています。キャンペーン情報の公開などを積極的に行って、潜在的・顕在的な受検者の皆さんに働きかけるなど、戦略的に使っていく必要があると思っています。

今後は、古い情報を見えなくしたり、新しい情報を随時更新したり、またガラッとリニューアルする事も増えると思いますので、今後もサーバーワークスさんには、これまで通りミスのない、安定した、素早い対応をお願いしたいです。

普及部 普及企画チーム リーダー 細谷 書子氏

あとこれは、それらWebサイト全体に言える事ですが、今後、もしかしたらAPIの機能を使って、既にあるシステムとの連携など考えていく事も、可能性としてはあると思っています。
ですので、それを実行に移すとなった際にも、ぜひご協力いただければと考えています。

ありがとうございました。

写真左右は、サーバーワークス社員

※ 漢検のコーポレートサイト:http://www.kanken.or.jp/
※ 事例公開日 2017年8月4日
※ 取材制作:カスタマワイズ http://www.customerwise.jp/
※ 所属組織、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。
※「漢検」「今年の漢字」は公益財団法人 日本漢字能力検定協会の登録商標です。

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