マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社

”エンジニアだけだと陥りがちな金融ビジネスの理解が弱くなるところを営業担当者の方がフォローし、その上でプロジェクトマネージャーがプロジェクトをしっかりとリードしてくれました。この三位一体のチーム構成は、かなりいいなと感じました。”
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社 代表取締役社長 大原啓一氏、システム部長 片山博之氏に、Amazon Web Services(AWS)のクラウドを活用し、厳しい要件のある金融サービスのITインフラをどのようにして構築したのか、金融サービスにおけるAWSの評価とITインフラ構築の経緯について詳しく話を聞きました。

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社

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マネックス・セゾン・バンガード投資顧問は、「投資家の運用目標・計画に最適な資産分散運用を、一貫した規律のもと、低コストで提供する」という運用哲学を軸に、最新の金融技術と情報技術を活用し、機関投資家や個人投資家の別なく、全てのお客様一人ひとりに最適かつ高品質の資産運用サービスをご提供したいという想いから、2015年8月に設立。

金融サービスに求められる堅牢で信頼性の高いITインフラが必要

「資産運用サービスを通じて誰もが将来を計画し、実行できる豊かな社会を実現したい」これを目指し、個人向けの新しい投資一任運用サービスを展開しているマネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社。同社代表取締役社長の大原啓一氏は、前職の資産運用会社社員時代に英国ロンドンに赴任、そこで個人に特化した新しい資産運用サービスに出会いました。

もともと大原氏は現状の資産運用サービスには課題があると感じていたこともあり、ITを駆使することで安価に実現する個人に最適化した投資一任サービスを、日本でも提供しなければと考えたのです。大原氏はロンドン滞在中の2015年から、新たな資産運用サービスを日本で展開すべく活動を開始します。同年7月には金融業界のITに高い知見を持つ片山氏がこの活動に加わります。

2015年8月には法人化を行い、具体的なビジネスの準備が始まりました。この時、新しい投資一任サービスの開発と並行し、サービス提供のITインフラの整備も必要でした。片山氏は、スピード感をもって、安全性・柔軟性・経済性を具備したシステム基盤を構築するにはクラウドを活用するのがよいのではと考えていました。

サーバーワークスは営業、プロジェクトマネージャー、エンジニアのチーム体制でサポート

公益財団法人金融情報システムセンター(FISC)の安全性基準を満たし、実効的な事業継続体制を構築することを考慮し、クラウド及びオンプレミスについて、「コスト」、「システム構築容易性」、「安全性」の3点で評価を行い、コスト優位、構築リードタイムの短さ、ハードウェアの機器交換対応等の運用保守性の高さ、安全性について安全対策基準を充足している点でクラウドの方が優れていると判断しました。

特に大規模災害等が発生した際の事業継続実効性の観点、少人数でも安定的に運用保守体制が組める点などのメリットが大きいと考えました。 さらにマネックス・セゾン・バンガード投資顧問では、クラウドの中でもAWSを選択しました。選択理由としては当時、導入実績、先進事例やセキュリティリファレンスなどのホワイトペーパーなど豊富な知見や、技術者の多さ・技術者コミュニティの充実もありました。 「クラウドサービスとして、AWSがもっとも成熟していました」と片山氏は言います。

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社
情報システム部 部長
片山 博之 氏

AWS活用に当たり、自分たちで構築から運用、保守に至るまでを行うのか、AWSのスキルを有するパートナーに協力してもらうかを次に検討しました。これについては、継続的に安定的な運用を行うにはAWSのスキルを有するパートナーに協力を仰ぐべきだと考えます。そして選んだのが、サーバーワークスでした。

パートナーの選択時には、企業規模よりも対応の体制と当社への理解度が重視されました。「どのパートナーもエンジニアのレベルは高いものがあると感じました。その上でサーバーワークスは営業担当の方の金融業務への理解が深かったこと、さらにその理解をきちんとプロジェクトマネージャーやエンジニアと連携して、チームとしての対応力が高いと判断できました」と片山氏は言います。

またマネックス・セゾン・バンガード投資顧問側の都合に合わせ、柔軟な対応をしたのも大きなポイントでした。「金融サービス業務を外部委託で行う際に必要となる業務見直しやクラウド利用に最適なソリューションの紹介・提案など、我々の事情を十分に理解して柔軟に対処してくれました」とのことです。

  1. 特権ID の管理に多要素認証の適用と承認認可の運用フローの見直し
  2. SaaS型クラウド運用管理サービス(Vistara)による操作ログの取得管理
  3. システム構成レビュー機能(Cloud Automator)による変更管理
  4. 仮想デスクトップ(Amazon WorkSpaces)によるシンクライアント化及び災害対策(BCP)
  5. 社外メンバーとのプロジェクト管理ツールとしてのBacklog活用

金融サービスに必要なさまざまな観点でリスク評価を行いコントロール可能と確認

2015年秋からスタートしたITインフラの基盤構築プロジェクトは、2016年9月までに構築、検証を終え新たなサービスが始まりました。「当初はクラウドの利用に、一部の関係者からは不安の声もありました」と大原氏は振り返ります。しかしながら事業者としての適格性、データの所在、情報開示、再委託先管理、データ暗号化、記憶装置等の障害・交換、データ消去、事業継続、ベンダーロックイン、先行者リスクなどの観点でリスク評価を行い、社内外のステークホルダーにもAWS利用におけるリスクはコントロールできることを理解してもらえたのです。

プロジェクトを通じ、サーバーワークスの技術力は期待通りに高かったと片山氏は言います。さらに「金融機関特有の要件についても十分なヒアリングがあり、その上でAWSの新しいサービス活用を積極的に提案してくれました。このあたりはさすがプロだなと思ったところです」と片山氏は言います。また構築後のITインフラ運用代行サービスも、満足いくレベルだとのことです。

事業を構想した2015年当時は、マイナンバーの利用や個人情報保護法の改正など個人情報の取り扱い面で「クラウドの利用には向かい風が吹いていました」と大原氏は振り返ります。しかし、AWS の利用を選択した結果として、事業継続やセキュリティ面他でクラウドのメリットは大きかったと大原氏も指摘します。

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社
代表取締役社長
大原 啓一 氏

共に成長できる信頼できるパートナー

今後は提携先も増えサービスを拡大していきます。それに合わせITインフラの増強も必要になるため、引き続きサーバーワークスには協力体制を強化して欲しいと片山氏は言います。そしてその際には当社がビジネス的な観点や情報セキュリティ的な観点から要件を提示した際に、技術的観点からあるべき姿を提示いただき、率直に議論し、力を合わせて課題を乗り越え、一緒に成長していける、信頼できるパートナーとしてサーバーワークスと一緒に成長していきたいと締めくくりました。


※ マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社のサイト:https://www.msvip.co.jp/
※ 事例公開日:2017年6月23日

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