株式会社ユニメディア様

”年末に記録した毎秒4,000アクセス超の最大瞬間アクセスも無事乗り切る事に成功”

負荷に応じたスケールアウトというクラウドコンピューティングの特長を活かし、モバイルとクラウドの相性の良さを示すことに成功。モバイルウェブサービス分野でのクラウド本格導入への流れを築き上げた。

株式会社ユニメディア

http://unimedia.co.jp/
本社所在地: 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町4-13-5
設立: 2001年4月
事業内容: モバイルソリューション事業 ネットプロモーション

導入サービス


概要

背景

携帯向けトラフィック解析サービスで、アクセスが集中する時期にサーバーのパフォーマンス不足が露呈。 物理的なサーバー増強では納期要求を満たせないことから、クラウドの利用を決断。

導入

当社がクラウド上でのインフラ構築、アプリケーションの移行、運用を受託。
クラウドでのインフラ構築:
・Amazon EC2
・ELB (仮想ロードバランサー)
・SimpleDB

効果

・実質2日で新システムを立ち上げ・移行
・クラウド上における携帯向けサービスの安定運用を実現 ・負荷状況に合わせたサーバー台数の増減
・物理サーバーの場合と比較し、コストを5分の1に抑えることに成功(同社試算)

緊急事態!大量アクセスが発生

モバイルのマーケティング支援を手がけるユニメディアでは、多くの携帯サイトのトラフィック分析・マーケティング調査を請け負っている。

同社が請け負っているキャンペーン連動型コンテンツ等の場合、特に年末にアクセスが急激に増えてしまうため、トラフィック解析用サーバーの適切な増強が求められていた。

2009年の年末も、その利用状況から順調にトラフィックが伸びることは想定されていたが、この年は例年を遙かに上回る毎秒3,000リクエスト以上のトラフィックが発生。アクセスのピークは年末が想定されており、このままではピーク前にサーバーがダウンしてしまうことは確実な情勢だった。

「最初からクラウドありきで考えていたわけではありませんでした。ただ、クラウドを活用することで1週間以内にインフラを構築できるという確約をした会社がサーバーワークスだけであったことから、クラウドでも遅滞なくアクセスが処理できるなら前向きに検討したいと感じました。」
(株式会社ユニメディア 取締役副社長 辻井慎泰氏)

開発2日・サーバー構築1日

年末までの期限が迫る中、開発は完成次第リリースするといった緊急対応並みのスピードで進行した。要件を大量アクセス対策に限定することで仕様を最小限に抑えた結果、システム設計・プログラム開発及び移行を2日間で終えることができた。既存のシステムではデータベースに一般的なRDBMSを使用していたため、これを分散キー・バリュー型データストアであるSimpleDBに置き換えることで、秒間3,000リクエストを超える書き込み要求にも対応可能な構成に改めたのが大きなポイントだ。

携帯からの処理を受け取るWebサーバーだが、初回リリース時はAmazonが提供する仮想ロードバランサー(ELB)の下に5台を配置した。また設置リージョンとして、レイテンシーの改善を期待してUS-Eastではなく新設されたばかりのUS-Westを選択した。この辺りの選択は、日頃からクラウドコンピューティング、特にAmazon AWSを使って実際に運用経験を持つサーバーワークスだからこそできたものだ。

構築後はELBを含めたシステムの動作チェックとパフォーマンス測定を繰り返し、最後にウェブサーバーを自社の監視システムの対象に加え、全工程1日でインフラ構築は完了、2日目の夜に既存システムからの切り替えを実施し、無事に新システムをリリースすることに成功した。

「クラウドはサーバー追加が簡単にできる一方、サーバーの状態を把握しにくい一面もあるので、自社の監視サーバー等、クラウド以外の環境からしっかり監視を行う必要があります」(株式会社サーバーワークス ネットワークエンジニア 柳瀬 任章)

作業が順調に進行した結果、着手してから2日目の夜に既存システムからの切り替えを実施し、無事に新システムをリリースすることに成功した。

秒間4,000リクエストも安定稼働

クラウドによる新システムのリリース後は、アクセス数の増加に応じてサーバーの追加を行い、最大で20台のウェブサーバーが稼働する規模にまで拡大した。その後も順調に運用を続け、年末に記録した毎秒4,000アクセス超の最大瞬間アクセスも無事乗り切ることができた。

また、新システムのポイントとなったクラウド型DBのSimpleDBも、毎秒4,000リクエストの書き込みリクエストを難なく処理。心配された性能にも全く問題はなかった。

運用の終了、課金の停止

新年を迎えるとアクセスも落ち着き、負荷の状況を見ながら段階的にサーバーの削除を行った。EC2ではサーバーを削除した時点で課金も停止する。その結果、開発までを含めたトータルコストは約80万円に留まった。物理サーバーを増設し、データセンターに設置し、更にアプリケーションを載せ替えた場合との比較ではなんと5分の1になることが同社の試算で明らかになっている。

「今回は期待以上の成果が得られ満足しています。クラウドの利点を今後のサービス展開でも活用したいですね」(辻井氏)

短期間でシステムを立ち上げ、大量アクセスを無事に処理する能力があることを証明したことで、今後も成長が見込まれるモバイルウェブサービス分野でのクラウド活用に弾みがつくであろう。


事例公開日:2013年
※所属組織、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。


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