横河電機株式会社様

”AWSにより、「守り」の情報システムからビジネス価値を生み出す「攻め」の情報システムへ”

横河電機株式会社(以下、横河電機)は、計測・制御・情報の分野で新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指して様々な製品やサービスを提供している。この度、コーポレートサイト・会員サイト、ドキュメント管理システムをAWSで運用することとなった。
AWS導入にあたり、何がその決めてとなったのか、また導入後にどのような効果があったのか。横河電機株式会社 経営管理本部 YGSP部 吉田様、山下様にお話を伺った。

横河電機株式会社

http://www.yokogawa.co.jp/
横河電機株式会社は大正4年に創立され、計測・制御・情報の分野で新しい価値を創造し、より豊かな人間社会の実現に貢献するというミッションの下、事業を推進しています。 シンボルマークの上半分の鋭角と直線は「技術」を、下半分のゆるやかな円弧は「人間性」を表します。これら2つのバランスをとりながら、イエローカラーの「太陽」のイメージのもとで豊かな人間社会の実現を目指します。長年にわたる技術及びノウハウの蓄積とISOの認証を受けた品質管理体制の展開により、お客様に対して高い信頼性を備えた製品およびサービスを提供しています。

導入サービス

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WebアクセスはCloudFrontで高速化、AWS移行によりコストを50%以上削減

はじめに、御社のサービスのどの部分でAWSのサービスをお使いなのか教えてください。
また、どういった課題がありAWS導入となったのでしょうか?実際の効果も教えてください。

山下様:グローバルのコーポレートサイトおよび購入したお客様専用の会員サイト、会員サイトのお客様へ情報を提供する為のドキュメント管理システムでAWSを採用しました。

もともとWebサイトを日本で公開し、世界へ配信していましたが、Webサーバーが遅いという課題があったのです。
そこでAWSが提供するキャッシュサーバー「CloudFront」を導入し、ヨーロッパ、アメリカ、アジア(日本)へ配信する事により、高速化とコストダウンを実現したのです。

横河電機は、国内に3割、グローバルで7割のお客様を抱えており、グローバルのお客様の方が多い為、海外からのアクセスで不満が出ないようにしたいと思っていました。
海外拠点にキャッシュサーバーを置くことで課題を解決する事が出来ました。
始めのAWS利用はCloudFrontだけだったのですが、この改善をきっかけにAWSへ興味を持つようになり、ほかの機能も検討してみようという事になりました。

なお、コストは導入検討時DR環境を含めたオンプレミスと比較すると40%削減と試算、実際に稼働し始めてみると更に30%削減することができました(オンプレミス比較して合計50%以上削減)。
このコーポレートサイトは大規模サイト用のCMS、TeamSiteで管理されているためAWSのメリットを最大限に得ることができたと思います。
AWSは運用してみると本当に値下げが数回あり、更にコスト削減が加速したのではないでしょうか。

スモールスタートで始められ、構築も迅速

大幅なコスト削減が出来たとの事ですが、それ以外に何か導入によるメリットがあれば是非お聞かせください。

山下様:オンプレミスで構築する場合は、通常1年程はかかると思います。
しかし、AWSの導入のスピードはオンプレミスの比ではありません。迅速に構築できるという点がメリットですね。

さらに、オンプレミスで設計する場合、5年等の複数年の最大容量を計算して構築する必要がありますが、AWSなら、まず今現在必要なスペックから構築して後から追加することも容易です。

ミニマムから構築をスタートできるという点がメリットですね。

S3上のデータをSplunkで解析する事により、お客様の行動が見えてきた

複数のログデータの分析もされているという事ですが、それに関して詳しく教えてください。

山下様:会員サイトの情報は今まで、ログとしてテープバックアップしていました。しかし、このテープバックアップからデータを戻して分析するような事はしていませんでした。手間もかかりますし。

そこで、より使い易くするためにS3にログを保存することになりました。
新たなログ保存先としてオンプレミスのストレージを購入するとなるととても高額になってしまいます。S3であれば1GB 数円程度です。WAF、コーポレートサイト、会員サイト、CloudFrontのすべてのログをS3に投入するようにしました。そして、Splunkで分析してみたところ、色々と「使える情報」が出てきたのです。

実は、もともとSplunkはお客様のデータ分析の為に導入したのではなく、事故や不正アクセスがあった場合のログ解析用として考えていました。

しかし、Webのトラッキングデータと基幹データをSplunkで分析することにより、お客様の行動が見える事が分かり、お客様が我々に何を求めているかといった、ビジネスに役立つデータの分析が出来る事が分かったのです。これは大きな発見でした。

ものを言わないお客様の行動をログから把握し、お客様の求めるものを知ることが出来るようになったのです。今までの情報システム部門は「守り」の部分が大きかったと思います。しかし、データを分析する事によりお客様の利益となるような施策を他部門と連携して検討できるようになってきています。

構築だけでなく、ガイドラインの整備や運用方法も整備

シンガポールリージョンにDR用のサイトも構築されたとの事ですが、こちらについても教えてください。

山下様:東京で災害が発生した際にシンガポールで立ち上げる事ができるようにしました。

当社はグローバル展開していることもあり、ダウンタイムは許されません。
東京のサイトがダウンした場合には、Cloud Automatorで自動に切り替えて環境をキープできるようにしています。

こちらの構築もAWSなので、迅速に対応することが出来ました。
単に構築するだけでなく、AWSのプロフェッショナルサービスとサーバーワークスと一緒にガイドラインの整備や運用方法まで検討する事ができました。
情報システムのメンバーが変わっても安定して運用する仕組みを作ることは重要でした。

Cloud AutomatorでDRサイトへ自動切り替え、コスト最適化

Cloud Automatorをご利用頂いているという事ですが、どのようなメリットを感じていらっしゃるかお聞かせください。

吉田様:先ほども申しあげました様に、災害時に自動で災害対策サイトへ切り替えて継続稼働できるという点と、AWSの「稼働させた時のみ課金」という利点と合わせて、コストの節約が実現できています。
オンプレミスですと、DRサイト用にもうワンセット購入が必要などのストレスがあります。
Cloud Automatorで必要な時だけ自動でインスタンスを起動する事ができますので、効率的なDRを構築する事ができました。

「クラウド脳」を持つAWS専業のサーバーワークスだからこそ実現できた

サーバーワークスと一緒にやって良かった部分をお聞かせください。

山下様:サーバーワークスは「AWS専業」というのが良かったです。
「クラウド脳」というのでしょうか?AWSの特長をよく把握していて最適な提案をしてくれました。
一方「オンプレ脳」を持つ、オンプレに慣れ親しんだベンダーさんだと、オンプレのやり方にAWSを当てはめてしまいAWSの良さを引き出すことが出来ない可能性があると思います。
また、フットワークが軽く、AWSに対する熱意が感じられ、一緒に良いものを作って行こうという雰囲気がありました。
私共も良いシステムを作ろうと燃えている、そこにサーバーワークスの熱意も加わり相乗効果を生み出し、良い結果を出すことが出来たと思っています。

さらなるシステムの最適化へ

今後の展開について教えてください。

吉田様:グローバルでの生産や製品事業部の仕組みなど、情報システム部門の管轄以外でもクラウドを検討し、さらなる最適化を図っていきたいと思っています。
データの分析から見えて来た様々な情報を使って、よりビジネスに直結した活動をしていきたいですね。

ありがとうございました。


取材制作:株式会社カスタマワイズ
事例公開日:2016年4月11日
※所属組織、業務内容、写真、インタビュー内容は取材当時のものです。


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