サーバーワークス、伴走型支援サービス「クラウドシェルパ」で株式会社ヤオコーのAWS内製化を支援 ~システムのサイロ化解消、ガバナンス強化、コスト削減に貢献~
アマゾン ウェブ サービス(以下:AWS)の AWS プレミアティアサービスパートナーである株式会社サーバーワークス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:大石 良、以下:サーバーワークス)は、埼玉県を中心に 195 店舗(2025 年 3 月末時点)の食品スーパーマーケットを展開する株式会社ヤオコー(本社:埼玉県川越市、以下:ヤオコー様)に対し、当社の伴走型支援サービス「クラウドシェルパ」を提供し、同社のAWS内製化を支援したことをお知らせします。本支援により、ヤオコー様のシステムのサイロ化解消、ガバナンス強化、コスト削減を実現することができました。

導入の背景
スーパーマーケットチェーンを展開するヤオコー様は、デジタル活用の一環としてAWS活用を推進されていました。しかし、複数のシステムが多様なベンダーによって個別にAWS上で構築・運用されていたため、システム間の連携が難しい「サイロ化」や、AWSアカウント管理の個別最適化といった状態が生じ、その結果、全社横断でのガバナンス維持やコストコントロール、迅速なサービス開発が困難になるという課題に直面されておりました。
この状況を打開すべく「自社でハンドリング可能なAWS環境」を新たに構築し、それを起点に内製化を推進する方針を決断。統合的なマルチアカウント管理基盤を整備し、ガバナンス強化とコスト削減、さらに柔軟なサービス開発を実現できる体制づくりに踏み切られました。
その実現に向けた伴走パートナーとして、当社のAWSに関する高度な知見や、ヤオコー様のカルチャーを深く理解する姿勢を評価していただき、サーバーワークスが選定されました。
当社独自の伴走型支援サービス「クラウドシェルパ」による支援内容と成果
クラウドシェルパは、お客様がAWSを最大限に活用し、自律的にクラウドを運用できる「内製化」体制の構築を支援する、サーバーワークス独自の伴走型支援サービスです。(詳しくはこちら:https://www.serverworks.co.jp/service/cloudsherpa/)
当社は2024年4月より、クラウドシェルパでのヤオコー様への支援を開始しました。まず、既存環境のアセスメントを通じて課題を可視化し、当社の AWS 運用自動化サービス「Cloud Automator」の活用により、人的な負荷をかけずに迅速なコスト削減を実現しました。その後、内製化に向けたAWS活用の標準ガイドラインを策定したうえで、主に以下の3つのテーマで支援を行い、具体的な成果に貢献しました。
- アカウント統制の強化
AWS Control TowerとAWS Organizationsを活用した統合管理基盤を構築。IAM Identity Centerによる認証認可の統制や、AWS Security Hubを中心としたセキュリティ監視・監査を実装し、安全なガードレールを備えたマルチアカウント環境の実現を支援しました。
- オブザーバビリティの向上
システム全体の稼働状況を統合的に監視・分析するため、新たな運用基盤として「New Relic」を導入し、監視ツールや方式の統合を行い、システム全体インフラメトリクスの監視のみならず、サービス間の通信といった end to end の可視化に向けて New Relic の導入と構築を支援しました。また、システム全体の状況を可視化するダッシュボード構築したことにより、障害発生時の原因特定や担当者の明確化が容易になりました。
- 運用の自動化
手動で行っていた開発・運用の省力化・自動化を図る取組みとして実施。一例として、Terraform を用いた環境構築について、標準 IaC テンプレートを作成、コーディングルールと Github ブランチ戦略といった運用プロセスを整備した CI/CD環境を実現されました。
これらの取り組みをはじめとして、ヤオコー様の内製開発力は大幅に強化され、Amazon Connectによるコールセンターシステムを自社で構築・改善できる体制も実現されました。
また、Amazon EC2のリソースの適切な停止、過剰なインスタンスタイプの変更などをして継続的なコスト削減も実現されています。
本事例の詳細はこちらからご確認ください:https://www.serverworks.co.jp/case/yaoko.html
各社よりコメント
株式会社ヤオコー 執行役員 CDO デジタル統括部長 小笠原 暁史 氏
この1~2年でベンダー統合による管理の合理化、コスト削減のほか、AWS上でシステムを"作る"ことについては体系化が進んだ一方、その後の"運用"に関してはまだまだ多くの課題が残されており、目的とするTo-Be像に対しては50%程度にしか達していないと考えています。サーバーワークスには生成AIの活用を含めた、今後の新たな施策の展開に向けて、客観的な視点で背中を押していただけることを期待しています。
株式会社サーバーワークス 取締役 ソリューション管掌執行役員 羽柴 孝
この度のヤオコー様におけるAWS内製化加速という重要な取り組みに、パートナーとして参画できましたことを大変嬉しく思います。「クラウドシェルパ」は、単に技術を提供するだけでなく、お客様が自律的にクラウドを使いこなし、ビジネスのアジリティを高めることを目的としています。今回の支援を通じて、その基盤構築に貢献できたことは、我々にとっても大きな喜びです。今後、生成AIの活用なども見据え、ヤオコー様の次なる挑戦の道のりをすぐ隣で支える「シェルパ」として、継続的に価値を提供してまいります。
今後の展望
サーバーワークスは今後もヤオコー様への伴走支援を継続し、システムの「さらなる内製化に寄与する開発・運用」に関する課題解決を推進して参ります。生成AIの活用なども視野に入れ、ヤオコー様の事業やカルチャーを深く理解した客観的な視点から、さらなる成長に貢献してまいります。
株式会社ヤオコーについて
1890年創業、埼玉県を中心に、195店舗(2025年3月末時点)を展開し、連結従業員数3万人以上の大手スーパーマーケットチェーン。「豊かで楽しく健康的な食生活を提案する」を経営方針に掲げ、消費者から信頼される商品開発やサービス向上に取り組んでいる。近年ではオリジナル商品の開発にも力を入れ、単なる商品の提供にとどまらず、食を通じて豊かな暮らしを提案し続ける姿勢が多くの顧客に支持されている。2027年3月期を最終年度とする第11次中期経営計画では、事業構造の転換をテーマに各種施策に取り組み、自社の強みを結集してより大きな価値を生み出すことを目指している。
https://www.yaoko-net.com/
株式会社サーバーワークスについて
サーバーワークスは、「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」をビジョンに掲げ、2008年よりクラウドの導入から最適化までを支援している AWS 専業のクラウドインテグレーターです。
2025年8月末現在、1,480社、27,100プロジェクトを超える AWS 導入実績を誇っており、2014年11月より AWS パートナーネットワーク( APN )最上位の「AWS プレミアティアサービスパートナー」に継続して認定されています。
移行や運用、デジタルワークプレース、コンタクトセンターなど多岐にわたって認定を取得し、 AWS 事業を継続的に拡大させています。
取得認定、実績についての詳細はこちらをご覧ください:https://partners.amazonaws.com/jp/partners/001E000000NaBHzIAN/
*本リリースに記載された会社名、サービス名等は該当する各社の登録商標です。
*本リリースの情報は発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
本件に関するお問い合わせ先
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社サーバーワークス
社長室 広報
担当:鈴木、田上
TEL:03-5579-8029
E-mail:pr@serverworks.co.jp