OneLogin導入の事例

約15種類のクラウドサービスのアカウント設定が1日かからずに完了。これまで手作業で数日かかっていたアカウント管理を、OneLoginの一元管理でスピーディーに。

2020.12.16 掲載

株式会社ペイミー IT戦略推進室長の木戸 啓太氏に、シングルサインオン(SSO)ツールOneLoginを導入した経緯と効果について詳しく伺いました。

OneLogin導入の事例

株式会社ペイミー様

「資金の偏りによる機会損失のない世界を創造する」べく、給与即日払いサービス「Payme(ペイミー)」を展開するフィンテック企業。サービスローンチから半年で導入企業100社を突破し、現在では300社以上、12万人以上に使われるサービスまで急拡大しています。

  • この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

目次

導入の概要

ペイミーでは、社員および協力会社のエンジニア向けのSSO認証基盤にOneLoginを利用し、導入支援をサーバーワークスに依頼しました。概要は次のとおりです。

項目 概要 備考
利用者数 約40人 社員および業務委託エンジニアが利用
利用デバイス PC、スマートフォン、タブレット
OneLoginが連携しているアプリケーション 約15種類(AWS、GitHub、Google Workspace、Slack、会計、給与システムなど)
導入スケジュール
2019年
2020年
12月:
3月:
4月:
検討開始
OneLogin採用決定、検証、構築
OneLogin活用開始
検証・導入に1ヶ月

検討のきっかけ

当社はフィンテックベンチャー企業で、給与即日払いサービス「Payme」をはじめとするシステム開発を行っています。開発業務に関わるクラウドサービスはもちろん、それ以外に勤怠や給与システム、メールやチャットのコミュニケーションツールなど、多数のクラウドサービスを利用しています。またこれらのクラウドサービスは社員だけではなく、業務委託のエンジニアも利用しています。

私が当社に参画した時点では、これらのアプリケーションのアカウント管理が可視化できておらず、誰がどのクラウドサービスを利用しているのかがわからない状況でした。そのため、業務委託契約満了後も、スムーズなアカウント削除が行えていませんでした。

このような状況でしたので、アカウント管理をスムーズに行うためにはSSO環境の整備が必要と考え、候補製品の比較検討を開始しました。

OneLoginおよびサーバーワークスを選んだ理由

他社製品とも比較し、決定にあたっては非常に悩みました。OneLoginを採用した理由は4点あります。

  • ・コスト:他社製品より安価
  • ・サポート:サポートが充実
  • ・対応クラウドサービス:日本製クラウドサービスとの連携数が多い
  • ・システム連携:Active Directory(AD)連携が可能

当社では、ADでユーザー管理をしているため、ADをマスターとして連携できるSSOツールであることが選定ポイントの1つでした。AD連携により、クラウドサービスのアカウント管理工数をかなり削減できるためです。

ベンダーの選定時には、当社の開発基盤にAWSを利用していることから、AWSとGoogle Workspaceとの連携についても相談できるベンダーがよいと考えていました。そのため、OneLoginAWSについて一緒に相談できるベンダーを検討しました。中でも、サーバーワークスはAWS専業ベンダーでAWSに豊富な知見があるということもあり、問い合わせをしました。OneLoginの話だけであれば、別のベンダーに問い合わせたかもしれません。

導入支援をサーバーワークスに依頼した理由は、AWSに強いことが大きいのですが、もう1つの大きな理由は、サーバーワークスの担当者が自社でOneLoginを運用している経験があるからです。私と同じ情報システム担当者の立場でアドバイスをいただき、大変参考になりました。

OneLoginにしてよかったこと、導入後の効果

定量的には、新しい方の入社が決定した場合、その日のうちにクラウドサービスの割当が完了できるようになりました。ADにユーザーを作成するだけで、必要なクラウドサービスの利用が可能となります。導入以前は管理体制が整っていなかったため、誰がどこまでクラウドサービスの割当を行ったのかが可視化できていませんでした。結果的に、1週間経ってもまだ完了していないといったケースもありました。

退職処理も、導入以前はアプリケーションひとつひとつにログインの可否を確認していたため、全体の処理が3~4日かかっていました。しかし、今では以前のような労力をかけず1日以内に終わるほどのスピード感となりました。

定性的には、ITガバナンスが強化された点です。ITガバナンス状況について取引先様への報告が発生することもあるため、この点は大きく前進しました。

社内ユーザーからの評価も高いです。導入以前は、「パスワードを忘れた場合、毎回確認・再登録が必要だったのが、OneLogin導入後はワンクリックで各アプリケーションにログインできるので便利になった」という声や、入社した方が「自分がどのアプリケーションに紐づいているのかわからなかったが、OneLogin上にアプリケーション一覧が表示されていることで、自分に必要なものを把握することができた」という声が聞かれます。

今後の展開について

IPアドレス制限の仕組みを導入し、よりセキュアな環境を構築していきたいと考えています。

サーバーワークスには引き続き、優れた技術、提案、サポートを通じて当社のITガバナンス向上、業務効率化を支援していただくことを期待します。今後ともよろしくお願いします。

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