Amazon WorkSpaces導入の事例
"WorkSpacesなど各種クラウドサービスを使って、『BYODかつセキュア』なコンピューティング環境を構築しました"

- 社内システム事例
2016.08.02 掲載
丸紅株式会社 情報企画部 橘高弘一郎 氏、田辺幸輔 氏、原健太郎 氏に、低コストかつ短期間で先進的なオフィスのIT 環境を整備できた経緯とその効果についてお話を伺いました。

丸紅株式会社様
丸紅グループは、国内外のネットワークを通じて、食料、繊維、資材、紙パルプ、化学品、エネルギー、金属、機械、金融、物流、情報関連、 開発建設その他の広範な分野において、輸出入(外国間取引を含む)及び国内取引の他、各種サービス業務、 内外事業投資や資源開発等の事業活動を多角的に展開する企業です。
- ※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。
目次
長期IT戦略のためにプロジェクトオフィスを設置
弊社では現在、情報システム基盤を戦略的に再構築するための長期計画、通称「IT戦略ロードマップ」を推進しています。その中で、グループ経営の進展を踏まえた、全社的な会社情報の収集と分析を担う計数管理システムの新規開発と、長年使用し続けてきたために老朽化が著しい基幹システムの再構築の、大きく2つのシステムの開発に取り組んでいます。
上記のシステム開発においては、弊社社員と開発者の中での密接なコミュニケーションが必要であり、Co-Workingできる専用のオフィスが必要不可欠でした。そこで、本社オフィスとは別に、約1,240㎡(約375坪)の「プロジェクトオフィス」を都内に設置しました。2016年7月現在、180名が常勤しています。内訳は、弊社社員3割、丸紅ITソリューションズ社員 3割、その他各パートナー企業の開発者4割といったところですが、人数や内訳は開発フェーズにより絶えず変動します。

プロジェクトオフィスのIT環境
プロジェクトオフィスのネットワーク環境は一言で言ってしまえば、「ネットカフェ」です。オフィスに専用線は敷いておらず、最低限のセキュリティ措置を講じた上で、インターネット接続を利用しています。またLAN環境は、全て無線LANとすることで、LANケーブルを敷設していません。
開発者全員にAmazon WorkSpacesが割り当てられていますので、端末はBYOD(Bring Your Own Device)方式で、各自がPCを持ち込んでいます。端末は、OSを問わず、WindowsでもMacOSでもかまいません。あらゆる作業はAmazon WorkSpaces上で完結し、通信は画面転送のみのため、ローカルPCにデータが保存されることはありません。これにより、端末紛失によるセキュリティ事故を、未然に防止できます。
グループウェアはOffice365を利用し、弊社社員と開発者間でのコラボレーションを実現しています。本社オフィスなど離れた場所と会議する場合や、メンバ間のコミュニケーションにはSkype for Businessを利用しており、個人に固定電話は割り当てていません。予定表の共有も実施しており、メンバの空き時間を把握して、適切なタイミングで打ち合わせができるようにしています。メールセキュリテイについても、Office365のアーカイブ機能に加え、Symantec Email Security.cloudによるスパム・ウィルス対策を行っています。また、外部アドレスへの不用意な添付ファイルの送信も制限しています。
Amazon WorkSpacesとOffice365のIDについては、AWS Directory Serviceを使って発行・管理しています。 またAmazon WorkSpacesにログインすればOffice365もそのまま使えるというシングルサインオン を取り入れました。これはOneLoginを使って実装しています。
上記のIT環境整備は、丸紅ITソリューションズとサーバーワークスが協同して行いました。サーバーワークスには主にAmazon WorkSpaces、OneLogin、AWS Directory Serviceの導入、構築を担当いただきました。
丸紅の将来を見据えたIT環境整備
今回プロジェクトオフィスをこのような形にしたのは、直接的、短期的な目的としては「クラウドサービスを使って、スピーディにセキュアなプロジェクトオフィスを設営したい」と考えたからです。
また、間接的、中長期的な目的として、「将来のIT環境のモデルケースを作り上げたい」と考えていました。総合商社という業態上、国内外に新しくオフィスを設営することがあり、「初期投資を抑えつつ、スピーディにセキュアなIT環境を整備する」という点で、今回のプロジェクトオフィスとも共通点が多いです。
こうしたオフィスのIT環境には、「低コスト」「高柔軟性」「高セキュリティ」の3点が求められます。
このあり方を実現するには、「専用線を 敷いて、会社指定のPC端末を支給する」という旧態依然とした方法よりも、「物理的な設備を極力減らし、クラウドとインターネットを活用する」という方法が適していると言えます。


サーバーワークスの提案
これらの目的を実現するために、Amazon WorkspacesとOffice365を使いたいと考えました。その利用イメージを、 かねてからAWS導入でお世話になっているサーバーワークス、そして丸紅ITソリューションズに伝えました。Amazon Workspaces・Office365だけでなく、複数のクラウドサービスを利用する際に課題となる、アカウント管理の複雑さを解決できるよう、OneLogin、AWS Directory Serviceなどの補助サービスを併用する形で、サーバーワークスからオフィスIT環境全体に関する提案を頂きました。
提案内容も弊社の狙い(低コスト、高柔軟性、高セキュリティ)を踏まえたものであり、日常業務を実施する上で利便性の高いIT環境を実現することができました。

プロジェクトオフィスにおけるAWSの利用構成イメージ

右から、株式会社サーバーワークス 紅林 輝、鎌田 裕樹
丸紅ITソリューションズ株式会社 ICT開発本部 担当課長 曽我 大輔氏、丸紅システム開発本部 部長補佐 濱田 義之氏、
株式会社サーバーワークス 高橋 大成、薄井 孝幸
先輩ユーザーからのアドバイス
まず「AWSしか知らない会社」「Amazonの営業部みたいな会社」ではクラウドパートナーとは言えないと思います。
AWSの知識、技術があるのは当然の前提として、その先の付加価値、つまり「クラウドを中心としつつ、複合的なサービス提供ができる会社」、「企業ネットワーク運用の実情に明るく、筋の通った提案ができる会社」をパートナーにするべきだと考えます。
丸紅株式会社 情報企画部では、会社をより成長させるためのIT基盤の確立にひきつづき尽力していきます。サーバーワークスにはその取り組みを優れたクラウド技術と提案を通じ、継続支援いただくことを希望します。今後ともよろしくお願いします。

AWS導入・活用に関するご相談はサーバーワークスへ
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