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AWSのスキルレベルの標準化を目指して実践的なトレーニングで知識を習得 開発チーム内のスムーズな意思疎通を実現

導入事例(東宝株式会社様)

映画、IP・アニメ、演劇、不動産の4つを柱に事業を展開する東宝株式会社。各種システムのインフラ基盤としてアマゾン ウェブ サービス(AWS)の利用を拡大してきた同社では、情報システム部内におけるAWSの体系的な知識の習得とスキルレベルの標準化が課題となっていました。そこで同社は、サーバーワークスのプログラムを活用したトレーニングを企画し、AWS初級者を中心に約10名が受講。ハンズオンを交えた実践的なトレーニングで基礎知識を習得したことで、チーム内の意思疎通がスムーズになり、開発スピードの向上が実現しています。

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • AWS上でのシステム開発案件の拡大
  • 情報システム部内における体系的なAWSスキルの獲得
  • 組織としてのスキルレベルの標準化
  • 最新技術をキャッチアップする体制の構築
  • インフラからネットワークまで広い領域でのAWS運用体制の確立

After

課題解決の成果

  • AWS認定クラウドプラクティショナーの取得
  • プロジェクトマネジメントや上流工程の組織的強化
  • 開発メンバーや外部ベンダーとのスムーズなコミュニケーション

導入サービス

AWSの体系的なスキルの獲得に向けて基礎から学ぶトレーニングを実施

「Moments for Life その時間が、人生の力になる。」をスローガンに、幅広い分野でエンターテインメント事業を展開する東宝。現在は創立100周年に向けたグループの経営戦略「TOHO VISION 2032」の一環として、新たな会員サービス「TOHO-ONE」を2026年3月からスタートする計画となっており、2032年までに1,000万人の会員獲得を目標に掲げています。
事業を支える基盤としてIT活用を積極的に進める同社は、2017年ごろから基幹システムや業務システムのクラウドシフトに着手し、現在はほぼすべてのシステムのAWS移行が完了しています。一方、AWSの利用が拡大するにつれて、技術レベルの底上げが新たな課題となっていました。
少人数体制をとる情報システム部では、システム開発の上流工程やプロジェクトマネジメントを自社のエンジニアが担当し、アプリケーション開発やインフラの構築・運用は外部のパートナーに委託しています。自社エンジニアもAWSに関する一定の知識は持っているものの、開発を加速させるためには体系的なスキルの習得と、技術の進化をキャッチアップできる組織体制の構築が不可欠でした。IT推進本部 情報システム部 ITプロジェクト推進室 室長の高野健太郎氏は次のように話します。

高野健太郎氏
東宝株式会社
IT推進本部 情報システム部 ITプロジェクト推進室 室長
高野健太郎氏

「AWS上で開発するシステムが拡大していく中、自社のエンジニアもAWSを中心としたインフラ、ネットワーク、システム運用などの知識がなければ、プロジェクトマネジメントの役割が果たせなくなるという危機感は以前からありました。そこでAWSのトレーニングプログラムを企画し、まずITプロジェクト推進室のメンバーに参加してもらうことにしました」

座学やハンズオン形式のトレーニングでAWSのメリットや自社の課題を再確認

トレーニングの企画に際しては、AWSの初期導入時から支援を委託しているサーバーワークスに提案を依頼し、内容を吟味したうえで実施を決めました。
「長年にわたって支援をお願いしてきたサーバーワークスは、当社のAWS環境を熟知しています。また、AWS プレミアティアサービスパートナーとしての実績も申し分なく、トレーニングの提案内容も当社の目的にマッチしたものでした」(高野氏)
トレーニングはITプロジェクト推進室の全エンジニア(約10名)を対象とし、AWSの初級クラスの資格取得(AWS認定クラウドプラクティショナー)を目標に2024年7月から10月にかけて実施しました。
最初はAWS公式トレーニングの初級編「AWS Cloud Practitioner Essentials」と「AWS Technical Essentials」を2日間で受講。AWS Cloud Practitioner Essentialsは「AWSとは何か?」などを座学で学ぶトレーニング、AWS Technical EssentialsはAWSのサービスやシステム構築などをハンズオン形式で学ぶトレーニングです。
初級編でAWSの基礎を習得した後は、サーバーワークスのオリジナルトレーニング「AWSファーストステップ」を1回2時間、全8回にわたって受講しました。AWSファーストステップは、Amazon VPCによるネットワーク空間の構築、Amazon EC2によるサーバー構築、Amazon RDSによるデータベース構築、マルチAZの設定など、毎回テーマを決めて座学とハンズオンで学びながら、基本的なアーキテクチャを受講者自身で完成させるプログラムです。
システム開発の上流工程を担当するITプロジェクト推進室の平野正太氏は、受講した感想を次のように話します。

平野正太氏
東宝株式会社
IT推進本部 情報システム部 ITプロジェクト推進室
平野正太氏

「アプリケーションエンジニアとしてAmazon EC2やAmazon RDSの設定経験はありましたが、ネットワーク領域の知識は十分ではありませんでした。今回のトレーニングでAmazon VPCの設定からインターネットへの接続まで、必要な知識を包括的に学ぶことができました。サーバーワークスのトレーナーには、初級者でも理解できるように丁寧に説明いただき、受講者に寄り添う姿勢に助けられました」
インフラ領域を専門に担当するITプロジェクト推進室の田野倉良治氏もトレーニングを受講しましたが、AWSの経験が豊富な同氏にとっても、今回のトレーニングには大きな意味があったといいます。

田野倉良治氏
東宝株式会社
IT推進本部 情報システム部 ITプロジェクト推進室
田野倉良治氏

「AWSのコアな領域を担当している私にとっても、改めて基礎を学び直す貴重な機会となりました。アーキテクチャ設計に関する素朴な質問にも答えていただき、受講の前後でAWSに対する認識が変わりました」
ITプロジェクト推進室を統括する立場で参加した高野氏も、AWSのメリットと自社の課題を再確認できたと振り返ります。
「管理責任者として、インフラの権限管理やセキュリティの重要性を改めて認識しました。今後のコスト面での最適化や価格交渉につながる知識も得ることができ、有意義なトレーニングになりました」

開発チーム内の意思疎通がスムーズになりプロジェクトマネジメントの強化が実現

トレーニングの受講から約1年が経過した現在、その成果は各所で現れています。受講したメンバーは当初の目標通りAWS認定クラウドプラクティショナーの資格を取得。これにより開発チーム内の意思疎通がスムーズになり、外部ベンダーとのコミュニケーションも円滑化しています。
「認定資格の取得によって自分のスキルを確認できたことで、自信が持てるようになりました。システム開発の実務においても、社内のインフラ担当や外部ベンダーともAWSの専門用語を使って会話ができるため、インフラチームとアプリチームの橋渡しがスムーズになりました」(平野氏)
同様に田野倉氏も「自分の手を動かしながらAmazon VPCでネットワーク空間を立て、Amazon EC2やAmazon RDSを設定しながら習得していった実践的な知識は、やはり机上の学習とは大きく異なります。トレーニングによってチーム全体の意識レベルは一段と高まっています」と手応えを語ります。

新たな人材獲得にも取り組みながらAI活用を見据えたトレーニングを継続

ITプロジェクト推進室では、2025年度からインフラチームとアプリチームの役割を明確化し、新たなインフラ人材も積極的に採用するなど、組織体制の強化に取り組んでいます。トレーニングも継続的に実施しながら、新たな技術の習得を進めていく考えです。
「2025年はサーバーワークスと一緒にAWSのガイドラインを作成しました。ガイドラインに準拠した運用では、上級者向けのAWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナルの資格に相当する知識が求められますので、インフラチームとしてより高度なスキルの獲得を目指していきます。さらにAWSにはAI関連のサービスも多数ありますので、AI活用の領域でも今後のサーバーワークスの提案や支援を期待しています」(田野倉氏)

導入事例(東宝株式会社様)

東宝株式会社様

1932年に「健全な娯楽を広く大衆に提供すること」を使命として、創業者・小林一三が設立。以来、映画、IP・アニメ、演劇、不動産の4つの事業を柱に展開している。昨年、新たにグループ・スローガン「Moments for Life その時間が、人生の力になる。」を掲げ、多様なIPをグループの総合力を駆使した展開力により、IPの価値を最大化させ、世界中のファンに感動を届けることを目指している。

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

担当プロジェクトメンバー

  • 小倉 大

    アプリケーションサービス本部 エデュケーショナルサービス課 小倉 大

    データセンターネットワークの構築・運用を10年、AWS環境の運用監視に2年半従事。2018年、サーバーワークスに入社後、お客様のAWS上にシステムの構築、構築したシステムの運用、お客様からのAWSに関する質問に回答するサポート業務など幅広い業務を担当。現在は社内外の技術トレーニング講師を担当。 2024-2025 Japan AWS Ambassador, 2023-2024 Japan AWS Top Engineer, 2020-2025 Japan AWS All Certifications Engineerに選出。 好きなAWSサービスは Amazon VPC

  • 佐藤 拓磨

    アプリケーションサービス本部 エデュケーショナルサービス課 佐藤 拓磨

    SIerにて5年間、提案営業として顧客の課題解決に従事した後、トレーニング部門へ異動。講師としてヒューマン研修から技術研修まで担当し、幅広く人材育成に携わってきた。
    2020年、企業のAWS注力方針に伴い、自身のスキルアップを図るとともに社内のAWS資格取得を推進。社内外問わず、資格取得およびハンズオンのための教材作成、講師を担当してきた。
    2024年にサーバーワークスに入社し、AWSトレーナーとして社内外のトレーニングを担当している。

  • 関 恒彦

    エンタープライズクラウド本部 アカウントセールス課 関 恒彦

    前職から一貫してアカウント営業として従事。勘定系、情報系、セキュリティ、プライベート/パブリッククラウドまで広範囲に担当。 サーバーワークス合流後は、エンタメ・サービス・製造業と幅広くお客様を支援中。 趣味は、サッカーとラーメン。

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