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新入社員へのAWS教育を目的にサーバーワークスのAWS公式トレーニングなどを採用、受講生のAWSに対する理解が深まり、興味自体もさらにアップ

導入事例(ダイキン工業株式会社様)

2024年に創業100周年を迎えたダイキン工業は、空調とフッ素化学の技術を両輪に海外展開を加速しており、現在では世界170か国以上で事業を展開するグローバル企業に成長しています。新商品開発などを担うテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)内に開設されたダイキン情報技術大学(DICT)では、毎年新入社員に対してICT教育を実施していますが、特にAWSの教育を目的として採用したのが、サーバーワークスのAWS公式トレーニングとオリジナルトレーニングでした。当時の課題とトレーニング受講の効果、サーバーワークスに対する評価について、TICの野田朋裕氏、松園泰典氏にお話を伺いました。

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • 新入社員がAWSの基礎知識を体系的に学ぶことのできるトレーニングサービスを探していた
  • トレーニングの内製化も検討したが、スケジュールと今後の運用負荷を考えると難しかった

After

課題解決の成果

  • 座学とハンズオンのトレーニングをセットで受講したことで、受講生のAWSに対する理解と興味が深まった
  • 今後のトレーニングに追加したいメニュープランも、得ることができた

導入サービス

ダイキン情報技術大学(DICT)の新入社員に対して、体系的なAWS教育を実施したい

ダイキン工業は2015年11月、差別性やインパクトのある商品・技術を開発するための組織として、テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)を設立しました。その2年後、2017年12月にTIC内に開設したのが、デジタル人材の育成を目的とするダイキン情報技術大学(DICT)です。DICTの概要と実際の活動について、TICの松園泰典氏は、次のように説明します。

松園氏「当社は毎年数百名の新入社員を採用していますが、DICTにはそのうち100名前後が配属されます。そしてDICTに配属された新入社員は2年をかけて、ICTやAWSの基礎知識と、ユーザ部門の課題解決策を学んでいきます。具体的には、2か月間の導入研修後の6月から翌年3月末まで、様々な座学でICTやAWSの基礎を学びます。そして次の1年間は、各事業部に分かれて実際の課題解決に当たるOJT教育の期間となります。こうしたプロセスを経て3年目に本配属となり、各ユーザ部門でICTやAWSを活用した課題の解決に取り組むことになります」

このDICTにおける新人教育の方針が見直されたのが、2024年でした。

松園氏「今後は上期(4~9月)にAWSを基礎から学ぶことのできる体系的な教育を実施しようという方針が決まりました。それまでDICTでは、社内におけるAWSのユースケースを参照しながら、AWS環境の構築を演習するという取り組みは行っていましたが、それはAWSの基礎的な知識の習得にすぐに繋がるものではありませんでした。そこでDICT生がAWSを体系的に学ぶことのできるトレーニングサービスを探すことにしました」

社内部署の紹介を受けてサーバーワークスに相談し、AWSの基礎教育としてのAWS公式トレーニングを採用

新入社員にAWSの基礎的、体系的な教育を実施するのに際し、DICTでは始めに、社内でクラウドシステムの開発支援を担当する部署に相談したといいます。

松園氏「まずはその部署に協力をお願いして、トレーニングを内製化できないかと考えました。ただ実際のトレーニング開始までのスケジュールが非常に厳しかったこともあり、その部署とお付き合いのあったサーバーワークスを紹介してもらいました」

同社は、2021年6月にクラウド型空調コントロールサービス「DK-CONNECT」をリリースしました。DK-CONNECTは、クラウド経由でパソコンやスマートフォンから業務用空調機の遠隔管理、制御を行うことができるソリューションで、同社が初めてオンプレミス環境からAWSに移行したサービスです。この環境構築のサポートを委託したのも、サーバーワークスでした。

松園氏「2022年頃から、サーバーワークスのオリジナルトレーニングを利用していたという関係もありました。このオリジナルトレーニングは、仮想のプロジェクトを設定し、3日間のハンズオンでAWS上に対象システムの環境を構築するという演習です。今回はAWSの基礎教育に相当するトレーニングサービスを探していたので、その旨をサーバーワークスに相談し、紹介していただいたのが、AWS公式トレーニングでした」

それがAWSの初級クラスの資格(AWS Certified Cloud Practitioner:AWS認定クラウドプラクティショナー)に対応したAWS Cloud Practitioner Essentialsで、クラウドの概念からAWSの各種サービス、セキュリティ対策、設計方法、利用料金、サポートの問い合わせ方法などを座学で学ぶものです。

松園氏「この時サーバーワークスには、AWS公式トレーニングと併せて、演習形式の同社オリジナルトレーニングを受講することもご提案いただきました。基礎知識を学んだ後、実際に手を動かすことで、AWS環境構築の知見をさらに深めることを目的とするものです。この提案を受けて、上期にAWS公式トレーニングを、下期にサーバーワークスのオリジナルトレーニングを実施することを決定しました」

こうしてDICTは2024年7月、DICT配属の新入社員87名を対象にAWS公式トレーニング(AWS Cloud Practitioner Essentials:座学1日)を、同年11月には約20名の選抜メンバーを対象に、AWS上でのシステム開発を実践的に学ぶサーバーワークス オリジナルトレーニング(実習3日間)を実施しました。

座学とハンズオンのセット受講で、受講生のAWSに対する理解や興味の高まりを実感

AWS公式トレーニングとサーバーワークス オリジナルトレーニングの実施後、受講生からは“やっとAWSが分かった”という声も届いていると言います。

松園氏「2つのトレーニングを経験したことで、少なくとも受講生自身の中で、AWSとはこんな構造で、環境を構築する際には、こんなところに留意しなければならないという理解を持つことができたんだと思います。その意味で座学とハンズオンのセット受講は、非常に大きな教育効果をもたらしてくれたと考えています」

またTICの野田朋裕氏も次のように評価します。
野田氏「トレーニング実施後にはアンケートを取ったのですが、特に後期のサーバーワークス オリジナルトレーニングでは、設定した仮想プロジェクトのシステムを、サーバーワークスはこう構築したという実例を提示していただいたことが、非常に参考になったというコメントが多々ありました。基礎知識をベースに実際に手を動かし、さらに“模範解答”を見せてもらったことで、受講生のAWSに対する興味が高まったことも強く実感しています」

一方、サーバーワークスでAWS公式トレーニングを担当したアプリケーションサービス部の小倉大(AWS認定トレーナー)と、サーバーワークス オリジナルトレーニングを担当した同 森大樹は、トレーナーを務めるに当たって留意したポイントを、次のように説明します。

小倉「座学で学習した内容を、その日だけで完全に覚え切るというのはやはり難しいと思います。そこで後から復習のために見直すことのできる資料や参考サイト、また今後ご自身でどんなことを学習していけばいいのかということも、併せてお伝えさせていただきました」

森「先にDK-CONNECTのお話がありましたが、今後ダイキン工業様としてAWSを活用していくという方針が決まっている状況でした。その中で、我々からどんなAWSのナレッジを共有させていただけばいいのかを基準に考えて、今回座学とハンズオンのセット受講をご提案させていただきました。将来的にDICT卒業生の方とAWSでの開発案件をご一緒させていただく機会があった時でも、同じナレッジをベースにサービスの選定やシステム構築することができるのではないかと考えています」

サーバーワークスのトレーニング利用は優先度の高い取り組み、今後は受講生の資格取得の動きも追跡していく

今後DICTでは、設計段階のレビューも盛り込んだオリジナルトレーニングを実施していきたい考えです。

野田氏「座学とハンズオンのセット受講で受講生のAWSに対する理解と興味が深まったことは大きな効果です。今後もAWS公式トレーニングの利用はもちろん検討していきますし、サーバーワークスのオリジナルトレーニングについても同様です。特にオリジナルトレーニングでは、システム構築の模範解答だけでなく、サーバーワークスによる設計段階のレビューも盛り込んでいただくことができれば、受講生の理解はさらに深まると思います。今後のトレーニングに是非追加したいメニュープランですが、当然実施時間の問題が出てきます。その際には改めてサーバーワークスに相談させていただきたいと思います」

またデジタル人材の育成を目的とするDICTでは、現在様々な資格取得を推奨しています。

松園氏「DICTはデジタル人材の中でもデータサイエンティストの育成が主目的なので、DICT生には、データサイエンティストに関連する資格の取得をノルマと課しています。ただAWS認定資格も任意資格の中では高い優先順位に置いており、今回の受講生からは、AWS認定資格を取得したいという声も挙がってきています。今後は受験の意向を全面的にサポートできる運用などを整備した上で、AWS認定資格の取得状況も追跡していきたいと思います」

導入事例(ダイキン工業株式会社様)

ダイキン工業株式会社様

グローバル規模で幅広い製品とソリューションを展開する空調事業、樹脂・ゴム・ガスなど多様な特性を持つフッ素化合物を開発する化学事業、空調と化学の技術力を融合して大気汚染対策や衛生管理に貢献するフィルタ事業を展開。2015年11月には、差別性やインパクトのある商品・技術を開発するためにテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)を設立。2017年12月には、TIC内にダイキン情報技術大学(DICT)を開設し、デジタル人材の育成に注力している。

お話を伺った方

野田朋裕氏
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)
松園泰典氏
ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

担当プロジェクトメンバー

  • アプリケーションサービス部 ラーニングエクスペリエンス課 小倉 大

    データセンターネットワークの構築・運用を10年、AWS環境の運用監視に2年半従事。2018年、サーバーワークスに入社後、お客様のAWS上にシステムの構築、構築したシステムの運用、お客様からのAWSに関する質問に回答するサポート業務など幅広い業務を担当。現在は社内外の技術トレーニング講師を担当。
    2023 Japan AWS Top Engineer, 2020/2021/2022/2023 Japan AWS All Certifications Engineer に選出。
    好きなAWSサービスは Amazon VPCです。

  • アプリケーションサービス部ディベロップメントサービス3課 課長 森 大樹

    SIerで約20年、プログラム開発/プロジェクトマネージャの実務経験後、2017年1月にサーバーワークスへジョイン。
    IoT基盤設計やCI/CD環境の設計・構築・運用を経て、現在APIやETL基盤などを構築するサーバーレス開発部隊の課長として従事。
    好きなAWSサービスはAWS Lambda、Amazon Connect

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