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将来の事業成長を見据えた基盤刷新 Amazon Connectでコールセンターの効率化とAI活用を実現

導入事例(株式会社アーキエムズ様)

関西圏を中心に700か所以上の駐輪場を運営する株式会社アーキエムズ様。同社では、駐輪場の保守・運営を支えるコールセンター業務において、オペレーターの負荷増大や運用コストの課題を抱えていました。
従来はクラウド型システムを利用していたものの、実態は物理サーバーに依存した構成となっており、定期的なリプレイスに伴う高額なコストが発生していました。また、文字起こしツールの活用も進まず、業務の効率化やデータ活用に課題が残っていました。
こうした状況を受け、同社は将来的なAI活用や海外展開も見据え、コールセンター基盤の刷新を決断。サーバーワークスの支援のもと、Amazon Connectを導入しました。
その結果、完全クラウド化によるコスト最適化に加え、通話内容の文字起こしや記録の自動化を実現。オペレーターの業務負荷を大幅に軽減するとともに、Salesforceと連携したデータ活用基盤を構築し、内製による継続的な改善を可能にしています。

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • 物理サーバー依存により、定期的に高額なリプレイスコストが発生
  • ハードフォン環境で通話データを取得できず、文字起こしツールが定着しない
  • 手作業による記録で内容にばらつきが生じ、データを活用できない
  • 将来的なAI活用や多言語対応に向けた基盤が不足

After

課題解決の成果

  • Amazon Connectによりコールセンター基盤を完全クラウド化。コストと運用負担を最適化
  • ソフトフォン化と自動文字起こしにより、業務の自動化と定着を実現
  • Salesforce連携によりログデータを自動蓄積
  • 内製による柔軟な拡張が可能となり、AI活用を見据えた基盤を実現

「駐輪場を通して、美しく快適な街をつくる」品質を支えるコールセンターの進化

株式会社アーキエムズ様では、「駐輪場は単なる設備ではなく、街の景観や快適性、人々の安全性を支える大切なインフラである」という考えのもと、駐輪場の設計から機器導入、運営管理までを一貫して担っています。現在は関西圏で700か所以上の駐輪場を運営し、管理台数は21万台規模に及びます。
24時間体制のコールセンターでは、日々発生する出庫トラブルや料金に関する問い合わせに対応し、サービス品質を支える重要な役割を担っています。
繁忙期にはオペレーター1名あたり1日60〜90件の対応が発生しており、業務負荷は年々高まっていました。
利用者が安心して利用できる駐輪場を維持するためには、迅速かつ正確な対応が求められます。同社ではこれまでもコールセンターの体制の強化を図ってきましたが、今後の事業拡大やサービス高度化を見据える中で、従来の仕組みでは対応しきれない領域が見え始めていました。

コスト・運用課題を解消し、将来に対応できる基盤へ

アーキエムズ様のコールセンターでは、従来のシステム運用やオペレーション面において、コスト・運用の両面で課題を抱えていました。従来のコールセンターシステムはクラウド型をうたっていたものの、実態はベンダーのデータセンターに物理サーバーを設置するいわゆるハウジングに近い構成でした。そのため機器の耐用年数に応じて数年ごとにリプレイスが必要となり、その都度数百万円規模のコストが発生していました。
また、ハードフォンを利用していたことで外部ツールとの連携が難しく、通話後の要約記録は手作業に依存していました。オペレーターは通話対応と並行してツールを起動し、通話終了後にSalesforceへ記録する必要がありました。

通話対応に加え、文字起こしボタンの押下や記録作業も1日に数十件発生していたため、オペレーターの負担となり、その結果対応フローや記録内容にばらつきが生じていました。
こうした状況により通話データの蓄積・活用が進まず、業務改善につなげにくい状態が続いていました。

さらに同社では、少子高齢化による国内市場の縮小を見据え、事業の高度化と新たな成長戦略の検討を推進。
その一環としてASEAN市場への展開や、駐輪場運営の自動化・無人化にも取り組んでいます。
こうした将来構想を踏まえアーキエムズ様では多言語対応やAIによる自動応答を見据えた、柔軟に拡張・改善できる基盤の必要性を感じていました。

これらの課題と将来要件を踏まえ、本プロジェクトは単なるリプレイスではなく、将来の事業成長を支える基盤構築として位置づけられました。
その要件を満たす選択肢として採用されたのがAmazon Connectです。豊富なAPIにより既存システムとの連携や内製による拡張が可能である点が評価され、サーバーワークスの支援のもと導入が進められました。

▼通話環境をAIへとシームレスに接続

フェーズを分けた段階導入でコストを抑えながら成果を創出

本プロジェクトは、初期投資を抑えながらフェーズを分けて段階的に進められました。
フェーズ1ではAmazon ConnectのPoCを実施し、実現可能性を検証。
フェーズ2では本番環境への切り替えとMNP(電話番号移行)を行い、既存の文字起こしツールを一旦Amazon Connectへ連携する作業を完了。
ソフトフォンへの移行と文字起こし機能の刷新により、従来は手動操作が必要だった運用が大きく改善されました。
さらに、Amazon ConnectとSalesforceの連携により、オペレーター業務の効率化が大きく進みました。本連携は、サーバーワークスからの技術的な情報提供やアドバイスを受けながら、同社にて実装されています。

これにより、通話ログや発着信情報をSalesforceへ自動蓄積する仕組みを構築。着信と同時に通話と文字起こしを開始できる環境が整備され、業務に即した形で柔軟に運用できるようになりました。
文字起こしの操作が不要になったことで心理的な負担が大きく軽減され、利用率も90%以上に広がりました。
そして現在進行中のフェーズ3では、文字起こしした通話内容の要約を、自動でSalesforceに連携する仕組みを開発中です。

内製開発を支える柔軟性と、伴走支援が決め手に

初回の打ち合わせ段階から、サーバーワークスのAmazon Connect専任担当である丸山が参加し、専門的な観点から構想段階の課題整理や技術的な不明点の解消を支援しました。
また、サーバーワークスの営業・エンジニアが連携し、電話・メール・オンライン会議などを通じて柔軟に対応したため、アーキエムズ様では、検討段階から実装に至るまで一貫した伴走支援を受けられ、安心してプロジェクトを進めることができたといいます。

さらに、同社の状況に応じてフェーズを分けた進行がサーバーワークスから提案されたことでミニマムな構成から段階的に導入を進めることが可能となりました。

将来構想に寄り添ったベストなAWSパートナーとして

サーバーワークスは、アーキエムズ様が描く将来のビジョンを踏まえ、技術と運用の両面から伴走支援を行いました。
Amazon Connect専任担当の丸山は、「アーキエムズ様は将来のビジョンが非常に明確でした。そのため機能実装のみにフォーカスしてしまうと、その長期的な構想とズレが生じてしまう懸念がありました。皆様の目指す方向性とスピード感に寄り添いながら、プロジェクトを進めることを常に意識していました」と振り返ります。

営業の萱場は、「既存の文字起こしツールからAmazon Connectへのスムーズな移行を実現するため、スピード感を持った対応を心がけました。また、プロジェクトをフェーズごとに分けることで、手戻りを防ぎながら納得感のある形で進めることができました」と語ります。

エンジニアの稲垣は、「内製化を前提とした設計を重視し、導入後もお客様自身で運用できる構成になるよう心がけました。コミュニケーションにおいても、状況に応じて柔軟に対応することを意識していました」と話します。

こうして構築されたコールセンター基盤は、単なる業務効率化にとどまらず、今後のAI活用を見据えた拡張性の高い基盤となっています。

アーキエムズ様では、将来的にAIを活用したコールセンター運営の高度化を見据えています。
利用者からの問い合わせ内容をAIが自動で文字起こし・要約し、Salesforce上の過去履歴やナレッジを参照しながら解決策を提示する仕組みの実現を目指しています。
さらに、AIによる遠隔での駐輪機ロック解除など一部対応の自動化も視野に入れています。

まずは夜間帯など限定的な時間帯でAIエージェント活用を進め、段階的に適用範囲を拡大していく計画です。2027年度末までには、夜間対応の一部自動化実現を目指しています。

アーキエムズ様ではサーバーワークスに対して、今後もAWS活用を支えるパートナーとして継続的な支援を期待しています。

導入事例(株式会社アーキエムズ様)

株式会社アーキエムズ様

1962年2月創立。駐輪場の企画・設計からシステム開発、運営支援、アフターサポートまでをワンストップで提供している。
自治体や鉄道事業者などへの豊富な導入実績に基づくノウハウで最適な運営モデルを提案。関西圏を中心に700か所以上の駐輪場運営を手がける。

お話を伺った方

アーキエムズ モビリティ・マネジメント事業部

※ この事例に記述した数字・事実・役職や所属はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

担当プロジェクトメンバー

  • Amazon Connect 専任担当 丸山 麻衣子

    Amazon Connect 専任チーム / Amazon Connect 専任担当
    職種のボーダーラインなく、Amazon Connectでもっとはたらきやすくなるための活動を遂行。
    Amazon Connect界では通称YouTubeの人

  • アプリケーションサービス本部 ディベロップメントサービス2課 稲垣 知花

    ディベロップメントサービス2課で Amazon Connectのパッケージサービス提供や、Connectと外部システムの連携含む開発案件にて、顧客折衝をメインに担当しています。
    好きな食べ物はお寿司とおにぎりです。
    最近は、自然に囲まれた場所でのアーシングにはまっています。コーディングをもっと勉強したいです。

  • アプリケーションサービス本部 営業課 萱場 真愛

    Amazon Connectの導入支援をはじめ、AWSネイティブなアプリケーション開発・AWSトレーニング・IoT基盤・データ基盤開発など幅広くご提案しています。
    趣味は美味しいものを食べることです。特にフライドポテトと家系ラーメンが好きです。

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