購入オプションの活用やリソース管理の見直しで年間30%のコスト削減を見込み、AWS内製化利用を更に加速
コスト削減における不明点を解消し、継続的なコスト最適化を実現するためのノウハウを獲得できました。

2022.09.28 掲載
業界に先駆けてネット印刷事業を開始したキングプリンターズ。同社は2017年からAWSを活用していましたが、近年のビジネス環境変化に伴いコストの高騰が課題に。同社が解消したコスト課題におけるサーバーワークスの支援について、依頼した経緯や導入後の効果を、営業推進部 マネージャー 原田 賢 氏・営業推進部 システム課 チーフ 博士(情報学) 速水 達也 氏に伺いました。
事例のポイント
- お客様の課題
-
- ビジネス環境の変化でコスト削減を行う必要があった
- コスト削減手法について、ある程度の目処はついていたが、最適なアプローチなのか判断が出来なかった
- 適切なリソース管理を行えていなかった
- 課題解決の成果
-
- サーバーワークスの AWSコスト削減コンサルティングサービスを活用し、継続的に取り組めるコスト最適化のノウハウを獲得
- システムへの影響を鑑み、一定期間をかけてスペックを最適化
- タグ付け管理を取り入れ、リソースのON/OFFや管理を一元化
- 導入サービス

株式会社キングプリンターズ様
1999年創業。業界に先駆けてネット印刷事業を開始。“分かりやすい注文方法”・“費用対効果の高さ” を目指し、チラシやポスター、名刺やカードといった定番商品をはじめ、カレンダーや年賀状も取り扱い、多くのお客様のニーズに対応している。
お話をお伺いした方
株式会社キングプリンターズ
営業推進部 マネージャー 原田 賢 様
営業推進部 システム課 チーフ 博士(情報学) 速水 達也 様
- ※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。
目次
「デジタル化・内製化でお客様のニーズに素早く対応する」
チラシや名刺、はがきやカード、冊子やパンフレットなど、あらゆる印刷物のネット印刷を手掛けるキングプリンターズ。「少量・多品種のニーズに応えられるよう、最近ではオンデマンド印刷に注力している」と原田氏。多様化するお客様のニーズに素早く対応できるよう、キングプリンターズでは、ECサイトや自社内システムについて、開発から運用まで社内のITシステムはほとんどを内製化しています。自社内で研修を行い、社内のITエンジニア育成にも注力しています。
2017年頃からAWSへの移行を開始し、現在ではECサイトを含めた全てのシステムがAWSで稼働しています。
サーバー環境の基本的な構成としては、コンテンツ配信にAmazon CloudFront 、Web層には AWS Auto Scaling グループを設定したApplication Load Balancer とAmazon EC2を使用し、データ層に MySQL互換の Amazon Aurora を利用し安定した稼働を実現。また、API連携などに、一部AWS LambdaとAmazon API Gatewayを利用しています。
サーバーのログやメトリクス監視にはAmazon CloudWatchを利用し、構成管理にはAWS CloudFormationを使用しています。
お客様からご入稿頂いたデータは、高い可用性があり、かつ安価なストレージサービスである AmazonS3に保存をしており適切なライフサイクルルールに基づいて破棄しています。
同社では様々なシステムを内製開発しており、CI/CDパイプラインにも AWSのサービスを使用して、日に数回AWS CodePipelineを実行しサービスの更新を行っています。 なお定期的にAWS Compute OptimizerやAWS Trusted Advisorの状況を確認し、適宜Amazon EC2のインスタンスタイプの更新や不要なリソースの削除を実施するようにしています。
AWSの活用に関して、速水氏は次のように話します。
「以前は自社のサーバー室でお客様のデータを運用していました。AWSへの移行に伴い運用コストが減ったので、本業であるサービス開発に注力できるようになりました」
AWSの導入により、運用コストの最適化を実現した同社。しかし、さらなる運用・開発の効率化を目指して行く中で、新たにコスト面の課題が発生しました。ビジネス要件や環境によりお客様のご要望が変化していく中で、スペック選択やリソース管理に課題が発生し、コスト負担に繋がっていたのです。
「ビジネス環境変化によるコスト課題。安定運用とコスト削減を両立する、サーバーワークスのAWSコスト削減コンサルティングサービス」
コスト最適化に着手する際には、サーバーワークスからは手法や他社事例、ウェビナーのコンテンツなど、広く情報提供や提案を受けました。その中で実際に取り組んだ施策は2つあります。
1つ目は、インスタンスタイプの最適化です。インスタンスの負荷状況については常にモニタリングしていましたが、システムの特性によるリソース負荷の適正値が判断出来ず、サーバーワークスからはリソース負荷の目安や、ある程度の期間をかけて段階的にスペックを変更する事を提案されました。
2つ目は、Reserved Instanceと Savings Plans の購入です。
Amazon EC2や、Amazon RDS、AWS Lambda への適用を行いました。今後のシステムの利用想定を鑑み、サーバーワークスから購入推奨値の提案を受け、購入に至りました。今回の支援について、速水氏はこのように振り返ります。
「自身でAWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト を取得し、ある程度の知識は蓄えていましたが、AWSはベストプラクティスや提供されるサービスが多数あります。我々が利用しているAWSのサービスはごく一部である為、全体最適を取る事は難しい。今回サーバーワークスのアドバイスがあって、自信を持ってコスト施策に取り組めました」
「30%のコスト削減と、タグを活用した一元管理による運用の効率化を実現」
今回のコスト削減効果として、年間30%程度の削減を見込んでいます。放置されがちな不要なスナップショットの削除も大きく効果が出ています。運用面では、引き続きモニタリングしながら、各サーバーのスペック適正化を継続して行っています。サーバーワークスから情報提供を受けた AWS Resource Groups を利用したタグ管理を行い、各システムの一元管理する事で運用効率も増しました。更に、Cloud Automator を活用して、タグ毎に起動・停止の自動化を行い、コスト・運用両面で最適化できています。

同社のメタリック印刷
「コンテナやデータ活用、自動化を取り入れ、カスタマーエンゲージメントの向上に取り組む」
AWS導入とその後の運用最適化によって、コスト最適化を推進し続けたキングプリンターズ。今後のAWSを活用した取り組みとは。
現在サーバー環境にはAmazon EC2を採用していますが、OSのパッチ適用等運用の効率化を目指し、サーバー環境を Amazon ECSと AWS Fargateへ移管することを検討しています。
また社内でデータ活用の機会増加に伴い、データ抽出を依頼されることが多くなっています。そのためAmazon RedShiftやAmazon Kinesisなどのデータ分析系のサービスを導入し、必要なデータを必要なときに自由に抽出・加工・表示ができるようデータ分析基盤を整えたいと考えています。
他にも、カスタマーエンゲージメントの向上にAmazon Connectを利用して、カスタマーサポートの自動案内など、弊社で活用できそうなサービスが多数あるので導入していきたいと考えています。
担当エンジニア紹介
AWS導入・活用に関するご相談はサーバーワークスへ
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