ソニーエンジニアリング株式会社様

ソニーエンジニアリング株式会社様
2018.04.25 掲載

"サービスインした後に、OSやその他のミドルウェアの運用管理の負担を軽減するために、手間が少ないサーバーレスでいこうと考えました。"

ソニーエンジニアリング株式会社 設計3部 統括部長 藤田英樹氏、設計3部1課 統括課長 佐藤 操氏、設計3部1課 アカウントマネージャー 須永綱一氏、設計3部1課 三浦 泉氏に、同社の新たなサービスである「Jam Studio®」を展開する際にインフラ環境としてAmazon Web Services(AWS)を選択した経緯と、どのように活用しているかについて話をうかがいました。

ソニーエンジニアリング株式会社様

ソニーエンジニアリング株式会社

1989年設立。ソニーグループ唯一の商品設計専門会社として、ホームAVからプロフェッショナル製品まで、幅広い分野の設計ソリューションを提供。肥育牛 起立困難検知システム「うしらせ®」や次世代ペンライトシステム「FreFlow®(フリフラ)」を開発するなど、常にイノベーティブな商品・サービスを全世界に届けることを使命としている。

※この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。
数字の一部は概数、およその数で記述しています。

アマチュアミュージシャンが音楽活動を楽しむためのSNS「Jam Studio」

設計3部 統括部長 藤田 英樹氏

設計3部 統括部長
藤田 英樹氏

ソニーエンジニアリングは、ソニー製品の設計、開発を担うソニーグループの設計専門会社です。設計だけにとどまらず、海外での工場立ち上げに至る幅広い技術支援ができることが特長です。ソニーエンジニアリングでは通常、ソニー本社からの委託や本社と一緒にビジネスを進めますが、独自のオリジナル事業にも力を入れています。

これまでもオーダーメイドヘッドホンの『Just ear®』など、オリジナル製品を展開してきました。Jam Studio(https://jamstudio-music.com/)も次の自社ビジネスの1つです。

Jam Studioは、アマチュアミュージシャンが音楽活動を楽しむためのSNSとiPhone、iPad用アプリケーションで構成されます。iPhoneなどで自分の演奏や歌を録音したものをSNSに投稿することで、ユーザー同士が交流できる仕組みになっています。

他のユーザーの演奏にコメントを付けたり、自分の演奏を他の演奏に重ねたりすることができ、同じ時間、場所に集まることなく音楽を通じたコミュニケーションが可能です。iPhone ひとつで、いつでもどこでも仲間との音楽活動を楽しめます。

検討のきっかけ

社内でJam Studioのアイデアが出て、プロトタイプの構築をしたのが2016年春です。2016年11月には正規プロジェクトとなり、事業化に向け始動しました。とはいえJam Studioがどのように発展するかは未知の部分もあり、運用コストはなるべく小さくしたかったため自前でインフラを用意するよりクラウドを使うべきだと考えました。

設計3部1課アカウントマネージャー 須永 綱一氏

設計3部1課アカウントマネージャー
須永 綱一氏

もともとソニーグループにはAWSの利用実績があったため、プロトタイプ構築でもAWSを活用しました。周りにもAWSの実績があり、安心感からAWSを選びました。AWSならば自前のオンプレミスよりも運用管理の手間は少なくなります。しかし、Amazon EC2のサーバーなどをたくさん立ち上げれば、それなりに運用に手がかかります。そこでより手間を削減するために、サーバーを極力動かさない方針を立てました。

そのためJam Studioは、プロトタイプ段階からAPIベースのサーバーレスの仕組みで構築されました。ソニーエンジニアリングではプロトタイプで手応えを掴み、本番もサーバーレスでと考えました。

サービスインした後に、OSやその他のミドルウェアの運用管理で苦労したくなかったのです。

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サーバーワークスを選んだ理由

設計3部1課 統括課長 佐藤 操氏

設計3部1課 統括課長
佐藤 操氏

一方で一般公開すれば、24時間365日の安定したサービスが求められます。そのための可用性や信頼性、さらには個人情報を扱うので万全なセキュリティ対策も必要です。サービスを安心して運用するには、AWSの経験の少ない自分たちだけでは不安がありました。そこでAWSの利用をサポートしてくれるパートナーを探すことにしました。当時5社あったAWSのプレミアコンサルティングパートナーを総合比較し、サーバーワークスにサポートを依頼することにしました。

オンプレミスをクラウド化する実績は各社にありましたが、当時サーバーレスの経験をお持ちのところはあまりありませんでした。その中でサーバーワークスはフットワークも軽く、サーバーレスの方針で一緒にやっていけると判断したのが選定の理由です。

設計3部1課 三浦 泉氏

設計3部1課
三浦 泉氏

アプリケーション部分は内製、インフラ部分はサーバーワークスという体制でJam Studioの開発が始まりました。サーバー側の処理はAWS LambdaとAmazon API Gatewayを組み合わせ、データベースにはAmazon DynamoDBを選びました。さらにID管理にはAmazon Cognitoも活用しています。2017年3月から5月にかけ開発が進められ、テスト期間を経て、Jam Studioは2017年11月28日にリリースされました。

開発中にはセキュリティや性能の確保について、サーバーワークスから適切なアドバイスがありました。無茶なお願いもしましたが、それに対してもこんなサービスを使えば実現できますといった提案をいただいたのが心強かったです。正解のないような質問にも、一緒になって考え、答えを導き出してくれました。

また契約面での柔軟に対応に加え、時間的に厳しい状況の中、要求にタイムリーに応えてくれたのが助かりました。

AWSにしてよかったこと、そして導入後の効果

サービス開始以来、AWSのインフラ部分で問題は起きていません。コストについてはリリースして間もないこともありまだ明確なメリットは出ていませんが、今後長く利用すれば運用管理コストが確実にオンプレミスよりも下がると予測しています。またサーバーレスなので、需要に合わせた柔軟なリソース利用が可能であり、これも今後はコストメリットとなるはずです。

さらにAPIベースのサーバーレスの仕組みでインフラとアプリケーションを切り離せたことが、開発面のメリットにもなっています。基本的にアプリケーションのことだけを考え開発をすれば良く、開発スピードが上がり機能追加やメンテナンスも容易だと評価しています。

今後の展開について

Jam Studioはまだ始まったばかりのサービスであり、今後ユーザーの意見を取り込みながらさらに機能を追加していきます。その際には、現状のAWSのサービスだけでは足りなくなる部分も出てくるはずです。スムースにサービスを成長させるためにも、AWSのさらなる使いこなしが必要だと考えています。

サービスを拡大していく際には、今後大規模な改修もあるかもしれません。その際にはサーバーワークスのサポートに、大いに期待しています。

すでに新たなサービス拡張の企画も動き出しておりますので、ソニーエンジニアリングでは今後ともサーバーワークスとの二人三脚で、より良いサービスを構築していきたいと考えています。

写真前列はサーバーワークス社員

写真前列はサーバーワークス社員

  • ソニーエンジニアリング株式会社:http://www.sonyengineering.co.jp/ソニーエンジニアリング株式会社
  • 事例公開日 2018年04月25日
  • 取材制作:有限会社タルク・アイティー http://talcit.sblo.jp/有限会社タルク・アイティー
  • 本記事に記載された会社名、サービス名、製品名等は該当する各社の登録商標です。
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