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雑誌編集のDX を前進させた集英社の取り組み。支えたのは24時間365日AWSエンジニアによる運用監視・サポート体制

雑誌編集のDX を前進させた集英社の取り組み。支えたのは24時間365日AWSエンジニアによる運用監視・サポート体制

株式会社集英社様

1926年に設立した日本の総合出版社。「週刊少年ジャンプ」「週刊プレイボーイ」「non-no」「すばる」「Myojo」などの雑誌を発行。

お話を伺った方

室長代理 松下 延樹 氏
ブランドビジネス部デジタルデザイン室(兼)デジタルソリューション部プラットフォーム室
2001年入社。「Seventeen」などファッション誌の整理編集を担当した後、雑誌デジタル編集室で雑誌の電子版配信やアプリの運営に携わる。2016年から「MDAM」の企画に取り組み、以後、開発・運営及び導入を推進。

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • 社内にシステムエンジニアを抱えておらず、アウトソースが必要だ った
  • 重要システムを任せる事ができる実績を重視していた

After

課題解決の成果

  • 実績あるベンダーが認定される AWS プレミアティア サービスパートナー のサーバーワークス が提供する、24時間365日 複数名でAWS監視や運用を行うAWS運用代行・監視サービスの採用
  • トラブル時の切り分けご支援や、再起動などの対応でお客様AWS環境の安定運用をサポート

導入サービス

雑誌編集をDXする集英社発のMDAM

集英社が2016年から企画・開発に着手し、2017年から運用を開始した総合誌面制作プラットフォーム「MDAM(エムダム)」。画像やテキスト、レイアウトなど、誌面を構成するデータを一元管理。編集者や校閲者、ライター、デザイナー、カメラマン、編集プロダクション、印刷会社といった制作に関わる関係者全員がクラウド環境でアクセスし、データをアップロードして共有したり、原稿作成など編集制作作業をできる環境を実現しました。

プロジェクトには大日本印刷株式会社もパートナーとして参画。業界を巻き込んだ雑誌編集のDXが進んでいます。

松下氏「雑誌と近い業界でも、新聞社は自前で印刷工場を持っているため、もともと商流を意識したアセットマネジメントの仕組みが整っていました。一方、雑誌社は昔から『コンテンツを作る』ということにフォーカスしてきたので、仕組みが整備されておらず、それが業務を進行するうえでのボトルネックになっていたんです」

コンテンツのマルチユースが進みデータ共有やワークフロー標準化の課題が深刻化。アセットマネジメントの仕組みが重要に

MDAMの運用を開始する以前、社内では雑誌編集における共通したアセットマネジメントの仕組みがありませんでした。いわば雑誌ごとに独立した事業体のような状態で、このままではシステムやワークフローがバラバラになってしまう懸念がありました。集英社は特に雑誌のタイトル数が多いため、こうした業務のバラつきが作業効率を落とす要因となり、会社全体としてのコストも高めていました。

また、最近ではコンテンツの多様化によりデータを二次利用するシーンが増えたことも、MDAMを導入する大きな理由となったようです。

松下氏「雑誌制作に関わる役柄としてはやはり編集部が思い浮かびますが、他にも広告部や宣伝部、販売部といった営業管理系の部署が、販促や広告で活用するために誌面のデータをリクエストする場合があります。さらに、WebメディアやSNS配信、ECサイトなどでデータを使用するケースも増えてきました。データが必要となったとき、担当者はその都度編集部や印刷所に問い合わせをして、どの号の何ページのデータが欲しいと依頼をしなければなりませんでした。そうした個別の依頼に一つひとつ対応しなければいけないとなると、印刷会社の現場も大変です。コンテンツのマルチユースが進むなか、アクセス権限に応じてデータにアクセスし、取得できるという理想的な環境を目指し、MDAMの企画検討をスタートしました」

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“絶対に失敗できないプロジェクト”をサーバーワークスに任せた理由は「AWS プレミアティアサービスパートナー」として証明された確かな実績

アセットマネジメントの実現に向け、構想段階で最初に考えたのがサーバー環境をクラウドベースで構築するということ。2016年当時は他社のサービスがそれほど認知されておらず、「クラウドサービスのプラットフォームといえばAWS」という感覚でAWSを選定。アプリケーションベンダーからサーバーワークスを紹介され、サーバー環境の構築と運用開始後の監視をサーバーワークスに依頼しました。

松下氏「ベンダーの選定にあたって、まずは実績を重視しました。MDAM導入は当社の基幹システムを構築する重要なプロジェクトですので、失敗は許されません。サーバーワークスはそれまで取引のないベンダーでしたが、過去に手掛けた企業の実績を見ても、我々の構想を間違いなく形にしてくれるだろうという信頼感をもてました。また※AWS プレミアティアサービスパートナーに選ばれていることも安心できるポイントでした」

※AWS プレミアティアサービスパートナー:AWSが認めた、最も経験豊富なパートナー。深い技術的な専門知識と、数多くの構築・サポートの実績を持ち、市場のリーダーとして認知されている

24時間365日、常に迅速で高品質なプロフェッショナルの対応に満足しています

2017年末にMDAMの運用がスタートし、集英社の編集環境は激変。関係者は全てのデータをMDAMで共有。同じプロジェクトにアサインされているメンバーならコンテンツの二次利用もスムーズに行えるようになり、同時にワークフローの標準化・最適化も実現できました。

運用においては、サーバーワークスのサポートセンターが24時間365日体制で監視。集英社MDAMだけでも累計2000人ものユーザー使用しており、そこで大容量の製版用データが動いているため、CPUの状態には常に目を光らせておく必要があります。MDAMでは、CPUが上昇してしきい値を超えた場合に、管理責任者やアプリケーションを管理するベンダーの元にアラートが届くようになっています。

松下氏「以前にサポートセンターからの問い合わせで問題に気づき、インスタンスの再起動をして状態が解決したこともありました。サーバー側で解決ができない事態が生じている場合でも、こちらでは把握できないメトリクスをリクエストして取得してもらうなど、問題の切り分けに向けて判断の一助となるような情報を提供していただけて、とても助かっています。レスポンスのスピードもとても速く、対応に時間がかかる場合はその旨先にメールで断りもあるので安心です。サポートにおいて常に一定の品質を保ちながら迅速に対応できていて、なおかつ状況を切り分けるためのデータを提供するところまでできているのは本当に素晴らしいなと。どのようにスタッフや対応の品質を維持しているのか、興味がありますね」

松下氏から高評価の言葉をいただいたサーバーワークスのサポートチームは24時間365日、複数名で構成されたチームが輪番制で対応しています。そのため、夜間など特定の時間が手薄になるというようなことは基本的にありません。また、サポートチームの全員がAWSエンジニアであることもこだわりのひとつ。常に最適な回答ができます。

また、サポートチームとお客様のやりとりは適宜共有されており、万が一人の増員や体制変更などをしなければならない場合でもスムーズに実施することが可能。実際、2019年に北海道札幌市に大規模な停電が発生したとき、監視拠点も停電になり、縮退運転を余儀なくされましたが、即時に仙台拠点に運用を引き継ぎ、体制を維持することができました。

松下氏「MDAMは雑誌制作の進行を日夜動かしているシステムですので『夜中だから止まってもいい』というものではありません。かといって、一般の企業のように社内でシステム部門のエンジニアを抱えているわけでもなく、安心して任せられるベンダーさんの協力が必要不可欠。サーバーワークスのサポートには本当に感謝しています」

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MDAMでインフラ整備とイノベーション創出基盤の確立を並列で実現!小学館・講談社との業務提携で雑誌業界全体のDXを推進

集英社でのMDAM運用開始を皮切りに、講談社、光文社、主婦と生活社、小学館、世界文化社グループでもMDAMの導入が進んでいます。そして、2022年3月には集英社・講談社・小学館の三社が業務提携し、MDAMを基盤にして新しいサービスを創出するための検討を開始しました。

最後に、MDAMを活用した雑誌業界のDXにおける今後の展望やサーバーワークスへの期待についてお話を伺いました。

「すでにMDAMは雑誌を編集・制作するうえでの欠かせないインフラ基盤になっています。MDAMのプロジェクトに関わってみて、改めて、電気や水道といった、私たちの生活を支えるインフラ事業の尊さを思い直しました。蛇口ひねったらいつでも当たり前に水が出ますが、その裏にはいろいろな人の仕事がある。サーバーワークスにはまさにその部分をサポートいただいているわけです。これからも引き続き変わらぬご援助をいただきたいと思っています。そして、MDAMは、これから各社をまたいだイノベーションを創出するプラットフォームとして、さらなる期待を背負っています。我々のコンテンツを新しいかたちで楽しんでもらえるように、時代に合わせてより良いコンテンツを展開していきたいです」

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

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