社内エンジニアの学習意欲向上とスキルアップを目指してAWSトレーニングサービスを採用、AWS資格取得者数が倍増し、エンジニア同士の議論の場も醸成
株式会社BTM様
2011年8月設立のITサービスベンダー。“日本の全世代を活性化する”をミッションに掲げ、DX推進による地方創生を目指して、都市と地方を結ぶ多くのラボ拠点を展開。今後さらに全国へラボ拠点を拡大し、国内のヒト・モノ・カネ・情報をフラットにすることで、社員・顧客・社会が豊かになる社会貢献度の高い企業を目指す。
お話を伺った方
- 遠藤正義氏
- DX事業推進本部 クラウドインフラ事業部 部長
- 瀬﨑優太朗氏
- DX事業推進本部 クラウドインフラ事業部 クラウドインフラグループ グループ長
事例のポイント
Before
お客様の課題
- AWS案件へのさらなる注力を図るため、社内エンジニアの学習意欲の向上とさらなるスキルアップを実現したかった
- AWS案件での優位性を確保するため、会社としても「AWSアドバンストティアサービスパートナー」への昇格を目指していた
After
課題解決の成果
- トレーニング受講者以外にも学習意欲の高まりが波及し、エンジニア同士での活発な議論の場が醸成された
- AWS資格取得者数が倍増し、目標としていた「AWSアドバンストティアサービスパートナー」に昇格することができた
導入サービス
Index
エンジニアのスキルアップ、会社のAWSパートナー昇格を目指して、AWSトレーニングサービスの受講を決定
BTMではDX関連のシステム開発を一気通貫で請け負っていますが、ユーザー企業におけるAWSへのニーズの高まりなどを背景に、社内でAWSにもっと注力しようという動きが出てきていました。
遠藤氏「私が統括するクラウドインフラ事業部は、お客様のITインフラ全般を担当する部署で、クラウドだけに留まらず、オンプレミス環境の開発案件にも取り組んでいます。ただ近年はクラウドに対するニーズ、特にAWSに対するお客様の関心が大きく高まってきており、AWS案件への対応力をもっと高めていこうという方針を立てました」
しかし一方で、インフラ担当のエンジニアの中にはまだAWSに触れたことの無いメンバーも多く、学習意欲の向上と維持、さらにはその先のスキルアップを図るための取り組みが必要でした。
遠藤氏「AWS案件に関わった経験のあるエンジニアなら、“AWSのノウハウをもっと吸収したい”という思いも強まってくると思いますが、経験の無いエンジニアの場合、やはりそういうモチベーションにはなりにくいものです。私たちとしては、当然そういうメンバーの後押しもしたい。そこでクラウドインフラグループ一体となってAWS案件に邁進してもらうための仕掛けとして、AWSトレーニングサービスを受講してもらおうと考えました」
またAWSトレーニングサービスの受講には、もう一つの大きな目的がありました。それが会社として『AWSアドバンストティアサービスパートナー』に昇格することです。
遠藤氏「当社では以前から、AWSパートナーの中でも“トレーニングと認証を受けた技術者の強力なチームを抱え、カスタマーエクスペリエンスの面でも実績のあるパートナー”であるAWSアドバンストティアサービスパートナーへの昇格を目指していました。AWSトレーニングサービスの受講を通じてAWS資格取得者の数を増やすことができれば、AWSアドバンストティアサービスパートナーにもより近付くことができ、お客様にご提供できる価値や知見も大きく広がります。こうした側面もAWSトレーニングサービス受講の目的でした」
適正な料金体系に加え、柔軟かつ実践的なプログラムを評価して、サーバーワークスのAWSトレーニングサービスを選択
そこでBTMは、エンジニアに受講してもらうAWSトレーニングサービスの選定に入りますが、今回サービスの受講対象としたのは、社内に17名いるAWSエンジニアのうち、AWS案件に携わった経験を持ち、AWSに対する一定以上の知見を有している10名です。そして3社のサービスの中から最終的に選択したのが、サーバーワークスの提供する「AWS認定試験サポート-SAプロ対策」でした。
AWS認定試験サポート-SAプロ対策は、“AWSでのクラウドアーキテクチャの設計とデプロイにおいて2年以上の実践的な経験を持つ個人”を対象とするAWS Certified Solutions Architect-Professional(AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)の取得を目指すためのトレーニングサービスです。
遠藤氏「サーバーワークスは、AWSパートナー制度の最上位であるAPNプレミアティアサービスパートナーですが、AWS公式のトレーニングという点については、比較検討した中のもう1社もAWSパートナーだったので、基本的には同じでした。その状況で最終的にサーバーワークスのサービスを選んだのは、価格面とプログラム内容に大きな優位性があったからです」
今回BTMが採用したサーバーワークスのAWSトレーニングサービスでは、同一料金で10名までの受講が可能となっており、他社サービスより40%も安価にトレーニングを実施することができました。講義内容もBTMの要望に応じて柔軟にカスタマイズできるものでした。
遠藤氏「費用面については、他社サービスの場合、一人当たりの価格が設定されており、受講する人数が増えればその分、掛け算でコストが上がっていきます。これに対して10名まで同じ料金でトレーニングを受講できるサーバーワークスのサービスには、大きなアドバンテージがありました。また私たちはAWS公式の内容だけでなく、より実践的な知見を習得できるようなトレーニングを希望していました。単に資格を持つエンジニアの数を増やすだけなく、実際の現場で役に立つスキルやノウハウを身につけてもらうことがとても重要でした。そこで今回サーバーワークスには、講義の最後に応用レベルの質疑応答の時間を設けてもらいました」
実際のトレーニングは、10名のAWSエンジニアがオンライン形式による2時間の座学を計8回、2022年6月からほぼ週1回のペースで受講しました。サーバーワークスでは顧客企業の要望に応じて、もちろん対面でのトレーニングも実施しています。
遠藤氏「今回比較検討した他社サービスでは、 Solutions Architect-Professional 相当の内容だと謳ってはいるものの、我々の希望に沿った講義内容にカスタマイズしてくれるものではありませんでした。それに対してサーバーワークスは、AWSの環境構築や提供している機能などの基礎知識だけでなく、実際の開発現場を想定した実践的なハウツーの質疑応答もプログラムに盛り込んでくれました。本当に感謝しています」
エンジニア全体に学習意欲の高まりが広がり、勉強会やチャットルームを通じた議論も活性化
サーバーワークスのAWSトレーニングサービスを受講して以降、BTMのエンジニアの中には、大きな変化が見られるようになってきたと言います。この点について、今回自身もトレーニングを受講したクラウドインフラグループでAWS案件のグループ長を務める瀬﨑氏は、次のように語ります。
瀬﨑氏「以前から私のグループでは月に1回、17名のメンバーが自発的に講師を務める勉強会を実施しています。各回のテーマは講師となるエンジニアが決めるルールとなっており、これまではオンプレに関するものが中心だったのですが、トレーニングを終えて以降は、AWSをテーマにした講義がかなり増えてきました。講師が Solutions Architect-Professional を目指す勉強を続ける中、今携わっている案件と関連付けて講義テーマを設定し“こんな場面でAWSのこの機能が使えた”といった内容を他のエンジニアにもレクチャーする形です。現在私のグループでは約8割がAWS関連の案件ということもあり、今はAWSの実務レベルに役立つ勉強会という方向に軸足が移ってきています。それと同時にメンバー個々の学習意欲の高まりを強く感じています」
さらに瀬﨑氏は、学習意欲の高まりはトレーニングを受講したメンバーだけでなく、受講していないメンバーにも大きく波及していると強調します。
瀬﨑氏「まず勉強会を通じて、AWSに関するより実践的な知見を獲得できることが第一です。次にこれも以前から仕組みとしてあるチャットルームを通じて、既に Solutions Architect-Professional を取得したメンバーから、こんな勉強方法が良かったとか、この問題集が良かったという話を聞くことができますし、実務レベルの課題を解決するためのアイデアやソリューションを議論する場面も非常に増えています。エンジニア間で知の交流を行う企業文化が醸成されたと感じています」
会社はAWSアドバンストティアサービスパートナーに昇格、今後は具体的な開発案件でもサーバーワークスの支援を期待
会社としてAWSパートナーに認定されるためには、各ティアで目安となるAWS資格習得者数が定められていますが、BTMでは今回トレーニングを受講していないメンバーにも学習意欲の高まりが波及したことでその数が大幅に上昇し、AWSアドバンストティアサービスパートナーに昇格にすることができました。
遠藤氏「今回のトレーニング受講者からの波及効果はクラウドインフラグループ内だけに留まらず、他部署のエンジニアにも広がっています。以前は Solutions Architect-Professional 以外の資格取得者も含めて20名弱だったのですが、この度AWSから50以上の資格取得者数がいることを認定されました。実に2倍以上です。一人で複数の資格を持つエンジニアもいますが、サーバーワークスのAWSトレーニングサービスは、我々の期待を大きく超える効果を提供してくれたと言えます」
今後BTMでは、AWS案件のさらなる受注拡大に注力していく予定ですが、その過程では、AWSに関するより深い技術的な知見やノウハウが必要です。
遠藤氏「以前はトレーニングも継続的に実施していかなければ、エンジニアの学習意欲は持続しないだろうと考えていたのですが、今回サーバーワークスのAWSトレーニングサービスを選択したことで、エンジニア同士で積極的に議論を交わす企業文化が醸成されました。AWS未経験者をトレーニングしていくという点では、これからもサーバーワークスに今回と同じ協力を仰ぐ可能性は十分にありますが、今後はそれに加えて、実際のAWS案件で技術的な課題に直面した場面でも、サーバーワークスの知見を借りたいと考えています。引き続き、サーバーワークスの心強い支援を期待しています」
導入サービス
サービス資料
AWSトレーニング・内製化支援サービスで社員をパワーアップする方法
AWSトレーニング・内製化支援サービスそれぞれのメニューについての詳細や、お客様事例をご紹介しています。
※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。
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