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クラウド型予約管理システムのSLA/SLOの確立に向けて、New Relicを導入。自社監視と運用代行のハイブリッド体制でオブザーバビリティを飛躍的に向上

導入事例(株式会社リザーブリンク様)

クラウド型予約管理システム「ChoiceRESERVE(チョイスリザーブ)」や事前注文システム「COTOL(コトル)」などの開発・運営を手がける株式会社リザーブリンク。SLA/SLOの確立による顧客満足度の向上を目指す同社は、サーバーワークスが販売を手がけるオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入し、併せて夜間・休日の運用代行をサーバーワークスに委託。自社監視と運用代行のハイブリッド体制によって、サービス基盤のオブザーバビリティは飛躍的に向上しました。アプリケーションエンジニアを含めた開発者全員がNew Relicを活用することで意識変革も進み、DevOpsによる開発が実現しています。

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • サービス基盤の自社監視体制の強化
  • オブザーバビリティを意識した新たな監視体制作り
  • SLA/SLOの向上
  • 夜間・休日の運用負荷の軽減

After

課題解決の成果

  • 自社監視と運用代行のハイブリッドによるオブザーバビリティの向上
  • アプリケーション領域の監視の実現
  • エンジニア全員による監視体制の確立
  • DevOpsを意識した開発の実現

導入サービス

SLA/SLOの確立を目指し自社監視体制への移行を決断

クラウドサービスの提供を通じて「予約管理」にまつわるさまざまな課題解決を支援するリザーブリンク。主力サービスである「ChoiceRESERVE」は2010年のリリース以来、大手通信キャリアや金融機関、全国展開の小売店などで採用され、高い評価を得ています。
「ChoiceRESERVE」のサービス基盤は、2019年にスケーラビリティの強化を目的にオンプレミス環境からアマゾン ウェブ サービス(AWS)に移行しました。インフラ監視は外部のMSP事業者に委託し、異常を検知した際は連絡を受ける体制になっていたものの、ここでは情報共有の課題がありました。プロダクト開発運用部 マネージャーの西山武徳氏は次のように話します。

株式会社リザーブリンク
プロダクト開発運用部 マネージャー 西山武徳氏

「契約の関係上、MSP事業者が利用しているダッシュボードを私たちは見ることができませんでした。そのため、障害が発生した際はその都度電話で確認する必要があり、迅速な対応や柔軟な設定変更に課題がありました」
ChoiceRESERVEのリリースから10年以上が経過して利用企業が増え、また、明確なSLA/SLOを確立することが求められたこともあり、同社はオブザーバビリティを意識した自社監視体制を強化し、顧客満足度を高めるための具体的な対策に着手しました。

自社監視と運用代行を組み合わせたサーバーワークスの提案を採用

自社監視体制の強化に向けて、リザーブリンクでは複数のサービスを検討した中から、サーバーワークスが販売を手がける「New Relic」の導入を決めました。採用の経緯について、プロダクト開発運用部の三浦謙介氏は次のように話します。

株式会社リザーブリンク
プロダクト開発運用部 三浦謙介氏

「すでに取引実績のあったサーバーワークスに監視ツールについて相談したところ、New Relicを紹介いただきました。採用の決め手は、コストのわかりやすさです。自社での監視が初めてということもあり、使うだけコストがかかる従量課金型サービスでは不安があります。試行錯誤しながら導入するのであれば、年間契約消費型モデルのシンプルな価格体系を採用しているNew Relicが最適でした」
一方、監視ツールの自社導入は高い自由度が得られる反面、夜間や休日の運用負荷が発生します。そこで、同社はサーバーワークスによる運用代行サービスを採用し、夜間・休日の運用を委託することとしました。
「以前の課題も踏まえて、MSP事業者と同じダッシュボードを見ながらクイックに対応したいと考えていたところ、サーバーワークスからNew Relicのライセンスと運用代行を組み合わせたハイブリッドの提案があり、迷うことなく導入を決めました」(西山氏)
New Relicの導入では、まずアプリケーションチームを巻き込んだPoCを実施し、実運用に即した監視設定やダッシュボードの作成を進めていきました。
「インフラ監視はインフラエンジニアの役割ですが、実際にアプリケーションの状態を見て対処するのはアプリケーションエンジニアです。そこで、プロジェクトの初期段階でアプリケーションエンジニアから必要な監視項目やダッシュボードのイメージなどをヒアリングし、Backlog上でサーバーワークスと情報を共有しながら進めていきました。さらに、PoC にはNew Relicのエンジニアにも参画していただき、監視設定やチューニング、ログの取得などについてレクチャーしていただきました。このサーバーワークスとNew Relicのサポートは、初心者の私たちにとって心強いものでした」(三浦氏)

エンジニア全員がインフラからアプリケーションまで幅広く監視

New Relicによる監視は、2024年11月からメトリクス監視を先行してスタートし、2025年5月からはログ監視も含めた総合監視を本格化しました。また、サーバーワークスによる夜間・休日の運用代行も2025年2月にスタートしています。

サーバーワークス
カスタマーサクセス部CS5課 松井 紀樹

現在、New Relicの監視対象となっているサービスは、予約管理システムの「ChoiceRESERVE」と、事前注文システム「COTOL(コトル)」の2つです。監視項目は、基本的なインフラ監視、アプリケーション監視(APM)、外形監視(Synthetics)、ログ監視、SLO/SLA監視などを網羅しています。
New Relicの利用者はリザーブリンクのエンジニア全員で、インフラチームとアプリケーションチームがダッシュボードから見たい項目を中心にモニタリングしながら、異常を検知した際はSlackを介して自動通知され、迅速に対応できるようになっています。
本格的な利用開始から半年が経過した現在(2025年8月時点)、目立った障害は発生していないものの、すでにインフラからアプリケーションまで幅広く監視できるメリットは実感しているといいます。
「APMのエージェントを導入するだけで、これまでは見えなかったアプリケーションのスループットやスタックトレースが取得できることには感動を覚えました。これまでパフォーマンスが低下した際は、サーバー側に原因があると指摘されることが多く、クライアント側の原因は不明のままでした。APMによってユーザー体験の領域まで踏み込めるようになったことで、迅速に改善策を打ち出せるようになりました」(西山氏)
サーバーワークスに委託している夜間・休日の運用代行については、異常を検知した際に電話連絡およびアラートメールが届き、Backlog上に詳細が記録される運用となっています。

サーバーワークス
カスタマーサクセス部営業2課 宇都 太陽

「運用代行サービスの水準は期待以上で、以前と比べてコミュニケーションコストは大幅に低下しています。エンジニア全員が日替わりで担当する当社独自の監視シフトにも柔軟に対応いただき、運用体制を変えることなく移行することができました」(三浦氏)

監視対象のサービス拡大とセキュリティ監視の強化

New Relicによる自社監視と運用代行のハイブリッド体制によって、サービス基盤のオブザーバビリティを飛躍的に向上し、DevOpsを意識した開発も実現したリザーブリンク。今後は監視対象となるサービスの拡大とセキュリティ監視の強化を進めていく方針です。
「今後、他のサービスの利用者が増えれば監視も必要になりますので、対象の拡大を検討していきます。2025年5月には金融・保険業界に特化した予約管理システム『ChoiceRESERVE FINANCE』をリリースしましたが、ここでは安定稼働と同時に、これまで以上に高度なセキュリティ対策の維持・強化が重要になります。サーバーワークスにはセキュリティに関する技術提供から監視に至るまで、幅広い領域での支援を期待しています」(西山氏)

プロジェクトメンバーのコメント

サーバーワークスではこれまで、New Relicのライセンス販売とAWS環境の運用代行・監視は、それぞれ個別のサービスとして提供してきました。今回、リザーブリンク様のご要望を受けて、New Relicのライセンスをご提供したうえで、お客様が保有するアカウント上でサーバーワークスが運用代行を請け負うサービスを新たに企画・開発し、New Relic社と連携しながらスキームを確立しました。
ライセンス提供と運用代行の組み合わせは当社としても初めての試みでしたが、スピード感を持ってお客様が希望されるスケジュールにあわせて提供することができました。これまで主にエンジニアとして開発業務に従事してきた私にとって、アライアンス事業は初めての経験でしたが、試行錯誤しながらチャレンジした結果、複雑な要件をクリアしてリザーブリンク様のご要望にお応えできたことに大きな達成感を感じています。

カスタマーサクセス本部CS5課 松井 紀樹

電機メーカーのカスタマーエンジニアとして、データセンターに構築するサーバーラッキングや工事関係の仕事に従事。
2021年からサーバーワークスに入社後はエンタープライズのお客様を中心に、AWSアカウント環境のセキュリティ強化、運用の巻取り、コスト改善などの技術支援を担当させていただいている。
2023 Japan AWS All Certifications Engineersに選出。好きなAWSサービスはAWS Transit Gateway。
ちいかわと筋肉を愛するエンジニア。

松井 紀樹

カスタマーサクセス部 営業2課 宇都 太陽

2021 年、株式会社サーバーワークスへ入社。
モットーは「技術がわかる営業」。
お客様のビジネスと技術、両面の課題解決を心がけ、Solution Architect‐Professional、DevOps Engineer‐Professional、Security‐Specialty など、高度な AWS 認定資格の保有。
得意領域は、技術的知見を活かした AWS 環境のガバナンス強化と運用最適化。
セキュリティ強化からマルチアカウント戦略の策定・導入まで、幅広く提案。(担当事例:ワールドホールディングス様、タイガー魔法瓶様など)
趣味:キャンプ
好きな AWS サービス:AWS Organizations

佐竹 陽一

導入事例(株式会社リザーブリンク様)

株式会社リザーブリンク様

静岡県浜松市で創業し2010年に設立。現在、予約管理システム「ChoiceRESERVE」、事前注文システム「COTOL」、イベント・セミナー・研修特化型の予約管理システム「Tsudle」など複数のクラウドサービスを展開。

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

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