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AWS利用料金の削減と運用自動化を目的にサーバーワークスの内製化支援サービスを導入、月額コストを大幅に減らし、運用業務の簡素化・標準化も実現

導入事例(スターフェスティバル株式会社様)

2009年7月に設立されたスターフェスティバルは、日本最大級のフードデリバリー総合モール「ごちクル」を運営しています。同社は2018年頃からAWSの利用を開始し、AWS上に様々なシステムを構築してきました。しかし一方で、効率的なシステム運用が後回しとなっており、必要の無い利用料金を払い続けている状況でした。この課題を解決するために導入したのが、サーバーワークスの提供するAWS運用自動化サービス「Cloud Automator(クラウドオートメーター)」です。当時の課題とCloud Automatorの効果、サーバーワークスに対する評価、今後の展望について、CTO室 室長の山﨑皓平氏にお話を伺いました。

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • 構築したまま残り続けているAWS環境があり、無駄が多いサービス構成になっていた
  • そのため必要の無い利用料金を払い続けている状況で、今後のシステム拡張や新サービスの採用に伴い、不要コストのさらなる増大が危惧された

After

課題解決の成果

  • 複数の施策も併せて、 AWS運用のトータルコストを約30%、削減することができた
  • ノンプログラミングで簡単に設定できるCloud Automatorを選択したことで、運用業務の横展開も容易になった

構築当時の環境が残り続けて必要の無い利用料金を払い続けているAWSの利用料金を削減したい

2018年頃からAWSの利用を開始したスターフェスティバルは、商用サービス用や社内業務用のシステムを順次、AWS上に構築して利用していました。しかし一方で構築当時の環境がそのままの状態で運用され続けており、必要の無い利用料金を払い続けている事態を招いていました。当時の状況について、山﨑氏は次のように説明します。

山﨑氏「2018年から当社が構築してきたAWS環境は、社内のインフラエンジニアが運用を担当していたのですが、その人が退職したり、あるいは一部を外注していたりして、かなり混沌とした状況になっていました。私は2022年にインフラエンジニアとして入社したのですが、当時のAWS環境を俯瞰して見た時にまず感じたのが、システムの規模に対して利用料金がかなりかかっているということでした。そこで利用していたAWS環境を詳細に見ていくと、コスト削減を実現できる余地がかなりあることが分かりました」

まず別々に契約されていた7つのAWSアカウントを一元管理化することが考えられました。

山﨑氏「次に当時のAWS環境は、全く使われていないのに稼働し続けているデータベースがあったり、CPUの使用率が1%程度でずっと続いているサーバーがあったりして、無駄が多い状態でした。具体的にはステージング環境や検証環境で、恐らく障害対応などで一時的に構築したものがずっとそのままになっていたのだと思いますが、本来ならもう必要の無い高額なサービス利用料金を払い続けているという状況だったのです。この部分について、大きなコスト削減の対象になると思いました」

そしてもう1つ、山﨑氏が実現したいと考えたのが、運用業務自体の自動化と標準化でした。

山﨑氏「これから当社が様々なサービスをリリースしていくのに伴い、AWS上に構築するシステム数も増え続け、同時に運用の負荷も増加し続けます。今後を考えた時に、AWS環境の自動化、標準化を実現する必要性を強く感じました」

ノンプログラミングで簡単に設定でき、運用の属人化を防止できるCloud Automatorを採用

まずスターフェスティバルは、7つのAWSアカウントを一元管理化するために、日本円の請求書払いにも対応するサーバーワークスのAWS請求代行サービスを利用することにしました。

AWS環境のコンピュート最適化については、AWSエンジニアの山﨑氏が一旦の調整を行い、以降については、これから実現しようとする運用の自動化フェーズに組み込むことにしました。

そして運用の自動化について、山﨑氏は当初、社外のサービスやツールを使わず、自身で運用自動化のためのスクリプトを書くことを考えたといいます。

山﨑氏「しかしそれでは今後も既存スクリプトの改修や、新たなシステムが構築された時にはまた新しいスクリプトを書く必要が出てきます。例えばバグが見つかったら、それは自分で直さなければなりませんし、機能追加をしたいという時にも、常に私が手を動かさなければなりません。AWS環境の運用を維持するためには、私がずっと関わり続けなければならないということです。CTO室での様々な業務がある中で、運用にそれだけの手間を割かれることは、大きな負担です。そこで社外のサービス利用を検討することにしました」

その際に同社が選択したのが、サーバーワークスの提供するCloud Automatorです。Cloud Automatorは、AWS環境の運用に関する様々な業務をサポートし、ユーザー企業の運用内製化を支援するAWS運用自動化サービスです。ノンプログラミングで運用ジョブを簡単に設定することができ、さらに複数のアクションを連続で実行させるワークフローを設定することも可能です。専門知識が不要なので、運用の自動化を即日実現することができ、運用業務の属人化を防止することにも役立ちます。

山﨑氏「サービス選定の際には他にもう1つ、候補もあったのですが、Cloud Automatorはノンプログラミングで簡単に運用ジョブを設定できること、ワークフローの設定もできることが大きなアドバンテージでした。またその前からサーバーワークスのAWS請求代行サービスを利用していたことで、Cloud Automatorの利用料金の請求まで一本化できるという点も、事務処理業務の効率化に繋がるメリットでした」

複数のコスト削減施策も併せて、AWS運用のトータルコストを約30%も削減

スターフェスティバルは、2022年10月からCloud Automatorの利用を開始、さらに2024年1月には、ジョブ実行回数の増加に対応したプランにアップグレードしました。

山﨑氏「当社では、Amazon EC2リザーブドインスタンス (RI) やSavings Plans(SP)といったコスト削減のためのサービスも利用しています。このRIとSPに加えてCloud Automatorも導入したことで、運用コストは約30%も大幅低減することができました。Cloud Automator単体のコスト削減効果を算出することは難しいですが、感覚的には削減できたコストのうち、半分ぐらいはCloud Automatorが貢献しているかもしれません」

また山﨑氏は、人手による運用が一切不要で、起動や停止を管理することができる点も、非常に大きな効果だと強調します。

山﨑氏「あとはCloud Automatorがノンプログラミングで簡単に設定できることも、非常に大きなメリットです。現在Cloud Automatorの設定を担当しているのは、私を含めて2名ですが、今後さらに人員を増やしたい場合でも、教育コストや教育期間はほぼ必要ありません。Cloud Automatorのログインアカウントを渡し、とりあえず触ってみてねというレベルで、すぐに使うことができるようになります。今後社内での横展開を考える際には、とても大きなポイントです」

サーバーワークスでは、Cloud Automatorのハンズオンセミナーも実施しており、受講者の方は約2~3時間に参加するだけで、Cloud Automatorの設定方法をマスターすることが可能となります。

新しいAWSサービスの利用が増えていく中、Cloud Automatorの適用領域をさらに拡げていく

今回サーバーワークスで技術を担当したサービス開発部 部長の柳瀬任章は「運用の内製化を推進するスターフェスティバル様の姿勢が、Cloud Automatorと非常にマッチしたと思います」と語ります。

柳瀬「山﨑様は豊富なAWSの知識を持たれており、お話にも出た通り、自動化のためのスクリプトも書こうと思えば、ご自身で書くことができました。しかしそれでは属人性を排除し、運用を標準化、効率化することができません。ご自分で書いてしまわれる方も一定数、いらっしゃる中、“外部に任せられるところは任せる”という姿勢は、他のユーザー企業様にも参考にしていただけるスタンスだと思います」

今後スターフェスティバルでは、次々にリリースされるAWSの新たなサービスを随時取り込んでいくことが想定されますが、山﨑氏はそれに併せて、運用フェーズでは、Cloud Automatorの適用領域をさらに拡げていきたい考えです。

山﨑氏「開発環境と検証環境を対象に既に1つ、実現したのは、プライベートサブネットに配置したEC2インスタンスからインターネットに抜ける通信だけを許可するAWS NAT Gatewayというサービスを、Cloud Automatorを利用して疑似的に夜間だけ停止させるという運用です。それというのも、AWS NAT Gatewayには停止という概念が無く、一度作成したら運用側で削除しない限り、常に稼働状態になります。その間、利用料金が発生し続けるということで、これは当社にとっては無駄なコストです。この先も新しいAWSサービスの利用が増えていく中、Cloud Automatorを適用することで、一歩踏み込んだコスト削減を実現することができると考えています。今後もサーバーワークスには、コスト削減のためのさらなる提案やAWSに関する最新情報の提供を期待しています」

導入事例(スターフェスティバル株式会社様)

スターフェスティバル株式会社様

お弁当の法人向けECサイト「ごちクル」を運営。ごちクルは日本最大級のフードデリバリー総合モールで、現在ではそのノウハウと顧客基盤をベースに、ソリューションと販路の両軸から、飲食店の中食・ECビジネスへの参入を一気通貫でトータルサポートする「スタートデリバリー」も提供している。

Web Site

Service Site

お話を伺った方

山﨑 皓平 氏
スターフェスティバル株式会社 CTO室 室長

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

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